そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

正直者がバカを見る社会@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) フィリピンのコロナ感染者累計はついに31万人になりました。私は想定していたことなので、正直何とも思ってないですが、中間所得層の人たちが本当に可哀想になってきました。

 

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現在フィリピンはこんな感じです。

 

www.rappler.com

コロナではアジアでダントツ!そしてコロナ世界レベルのフィリピンが、ついにコロナランキングでトップ20入りしました。そして次は射程圏19位のイタリアを追い越す勢いです。ぶっちゃけもう止められないでしょうね。

 

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私の一族は近隣に200人以上おり、富裕層が2世帯、中間所得層が5世帯、そして残りは全て低所得層という構成になってます。で、可哀想なのは中間所得層の子供たちなのです。

 

お金の話ばかりで誰も目を向けませんが、フィリピンのコロナ禍に於ける最大の被害者は「中間所得層の子供たち」と言っても過言ではないと思います。

 

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上の画像はうちの家の斜向かいの光景で、スクワッターの貧困層の子供たちが、毎日マスクもせず、半径1km程度のエリアを縦横無尽に駆け回ってます。大人も同じです。

 

そしてこういう子供たちを横目で見ながら、中間所得層の子供たちは家の敷地内から外へ出ることはまずないのです。家から出られない隣に住んでる甥っ子など、いつも不憫でなりません。

 

そもそもこの貧困層の子供たちのやってることは違法行為で、本人たちもそのことは知ってます。悪い事と知りながらやってるわけですから、もう止める手立てはないのです。尚、ヒアリングしたところ、フィリピンの貧困層が集まる他地域でも同じようなもんでした。

 

 

ショッピングや外食など、子供はまだ外出そのものが禁止の地域が多いのですが、中間所得層の子供たちは親がしっかりしてるので、条例をきっちり守り、子供を外出させてません。

 

実は先日、所用あって親戚の家に行きました。その家は中間所得層なのですが、9歳の女の子が妙な奇声を発するようになってたので、「どしたの?」と聞くと、「ストレスでおかしくなった」とのことでした。コロナ禍以前はそんな奇声は発していなかったのです。

 

で、「他の家の子も似たようなもんだよ」とのこでしたが、「他の家の子」とは中間所得層の家の子のことです。中間所得層の家の敷地は富裕層と違ってさほど広くはなく、そこに半年間も閉じ込められたら、閉塞感でおかしくなるのは当然の話なのです。

 

しかし一方、貧困層の子供がこのコロナ禍でストレスになるわけがないのです。その理由は・・・

1. コロナ禍以前からモールへ出かけたり外食などしていない

2. そもそも行動範囲は半径1〜2km程度

3. 授業についていけないから学校に行くのは嫌いで、休校が嬉しくてしょうがない

4. コロナ禍以前よりも家の暮らしぶりがよくなった

の以上4点です。

 

しかし中間所得層の子供は、上記4点の真逆になってます。そして貧困層の子供たちは、普段交わることのない中間所得層の子供たちの暮らしぶりを「ざまあみろ」と言わんばかりの眼差しで毎日見てます。

 

しかしこれだけ不条理な社会ってあるんですね。私は生涯で初めてこれほどの不条理を見ました。今の状態は「正直者がバカを見る」です。そして可哀想なのは子供だけではなく、中間所得層の大人もなのです。

 

中間所得層はいまだに感染拡大の原因がわかっていません。行政や低所得層以下、国民の9割は感染拡大の原因がわかっているのに、わかってないのは中間所得層のみなのです。

 

中間所得層はたいてい中間所得層の家に生まれており、貧困層との接触がないので、貧困層の実態を知る由もなく、感染拡大の原因が貧困層であることをわかっていないのです。

 

もちろん貧困地域を通ったり、親戚に貧困層がいたり、その程度のことはあっても、日常的に見てるわけではないから、貧困層の生態がわかっていないのです。

 

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私は自分の意思で「この国に来たくて来た永住者」ですから、行政に対して意見がある場合は、直接市政の担当者に言ってます。尚、この件についてはyoutubeにも投稿してるので、ご興味あるチャプターだけでもぜひご視聴ください。

 

私の意見は「貧困地域に警官を配置し、24時間監視。そして街中の規制は緩める」というものでした。しかし回答は「No」でした。先方は感染拡大の原因が貧困層にあることはわかってましたが、「警官の数が足らないから、人が集まる場所に警官を配置するしかない」と言うのです。

 

私が住む村(バランガイ)の人口は約2万人で、スクワッターに住む人たち(不法居住者)は約4割とダバオ市全体で見れば、少し高めです。ダバオ市全体の貧困層を国全体の標準値の30%とすると、人口150万人ですから45万人が貧困層・・・よく考えてみれば、45万人を24時間監視できるほど警官がいるわけないんですよね。

 

さらに国全体で考えると人口1億人に対して貧困層30%ですから、3000万人の貧困層がいることになり、3000万人を監視する警官がいるわけありません。つまり私が言ってることは無理難題だったのです。

 

フィリピン国内に於ける貧困地域の封鎖は今までにやった地域もあり、ダバオ市内ではc-23という地域を数回封鎖してます。但しクラスターが起きてから封鎖しても遅いのです。その地域の人はいろんなとこで、クラスター前にウィルスをばら撒いたますからね。

 

しかし市の行政も「貧困層対策が全て」と言っていたのは意外でした。つまりわかっちゃいるけど、どうにもならないということなのです。特にダバオ市の面積は広大で、山間部などへ行けば警察官自体いないのです。

 

実は私はロックダウンの初期の頃、親戚の叔父たちと今後どうするか話し合いました。それはうちの一族が村長とは反目する関係にあるので、配給が得られないことがわかっていたからです。

 

その時に私はいろいろ聞きましたが、叔父たちの共通する意見は「フィリピンの感染拡大は止められない。政府が何をやってもダメだろう。それはフィリピン人はマティガスウーロ(石頭)だから」というものでした。

 

つまり貧困層の生態を知る低所得層の人たちは、今の結果を初めから想定しており、全く焦ってないのに対し、真面目な中間所得層の人たちはそれがわかってないから、全く見当違いの考えを持ち、落ち込んでストレスを抱えているのです。つまりこれが心理的には最も可哀想な点です。

 

ちなみに私はその時叔父たちに「何やってもダメならロックダウンなんてやっても意味ないじゃん」と言ったのですが、意外な回答がありました・・・

 

人肉のフルーツは食べたくない!!

 

と、想定外のことを言われたのです。人肉のフルーツ???よくよく聞いてみると、「感染者が増えると公立病院が満杯になり、貧困層はコロナでなくても、病気になれば家で死ぬ。そして死体は勝手にその辺の木の下に埋葬してしまうことがある」と言うのです。それは公立墓地に埋葬するにも、そこに行く着くまでには一定の費用がかかるからです。

 

つまり叔父たちは「道端に穴を掘って死体を埋める」まではいかない政策を求めたのです。要は根本的な解決ではなく時間稼ぎです。たしかにマンゴーの木の下に死体を埋められたら、人肉が栄養となったマンゴーを食べる羽目になりますからね。かつてそういう時代があったそうです。

 

この国で9%しかいない中間所得層の人たちは、考えれば考えるほど可哀想です。真面目に勉強をし、真面目に働いて、真面目に法を守ってます。こんなまともな人たちが「マイノリティ」という立場に置かれる状況が問題なのです。

 

問題は歴代政権が貧困層対策をしなかったことです。かつて人口の4割いた貧困層は3割になりましたが、減ったとはいえ3000万人います。あと低所得層の下位を含めれば5000万人ですよ、5000万人!!

 

つまりどんな規制をしても響かない人たちは、この国の人口の半数はいることになり、ロックダウン当初に叔父たちが言った「この国の感染拡大は止められない」は現実のものになりました。

 

今フィリピンは中間所得層の目線からすると「正直者がバカを見る」という社会になってます。しかしそれを止める手立てはないのです。大統領がいくら正義の人でも、貧困層の動きを止めることはできません。数が多すぎるからです。

 

尚、今回の内容で「富裕層」について触れてないのは、「1%の人の話をしても大勢に影響ない」ということと、感情的に可哀想とは思えないからです。

 

先祖代々の資産を受け継ぐ富裕層を除いて、うちは富裕層とは付き合わないことにしてます。それは何らかの犯罪に巻き込まれる可能性があるからです。

 

 

例えばダバオ市内で、ガードが数人いる塀の高い豪邸があったとします。ダバオ市民はその家の住民に対して・・・

1. 麻薬ディーラー、或いはかつて麻薬ディーラーをしていた

2. 汚職に関与した

3. なんらかの違法行為をした

4. 中国系

などという見方をし、接触を避ける傾向があります。ぶっちゃけうちの一族もそうです。

 

もちろん富裕層が全て違法行為を行っているというわけではありませんが、表向きは会社経営でも資金の出所はどうなのかわからないということなどで、富裕層については除外して考えました。

 

今回の内容は全て「フィリピン人の目線」で書いてます。日本人の方、特にフィリピン在住の日本人の方のことは一切考えていません。行政に対し一定の意見ぐらいは言えますが、我々在住者は外国人ですから、この国のルールを守るだけということです。

 

そしてそれが不満ならば日本へ帰国するという選択肢しかないでしょう。駐在の方を除けば、好きで来てるわけですから、嫌なら帰国というのは当たり前の話だと思ってます。

 

ちなみに私はこんな状況でも「やはり移住してよかった」と思ってます。但し理由を書くと長くなるので、今回はここまでにしときます。

 

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ペットボトルのプランターに秘められた思い@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 最近うちはペットボトルを利用して、植物のプランターを作ってます。先日、ダバオ市の野菜栽培コンテストの視察団がうちに来た際、「リサイクル度も評価になる」と言われたからなのですが、うちにはそれ以外に秘められた思いがあるのです。

 

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プランター作りの様子はyoutube↑に投稿してるので、ぜひご視聴くださいませ!!

 

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これが手作りプランターです。

 

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まずはカッターやハサミを使って、好きな形にカットします。

 

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それからペンキで色を塗ります。塗っているのは義兄です。

 

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これが出来上がった物の一部です。

 

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そして紐を取り付け、裏庭の木の枝に引っ掛けたりしてます。

 

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上の画像は私の家の裏口の塀で、ここにもペットボトルのプランターを置いてます。

 

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これはカップラーメンの容器です。


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これは豚です!!


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これはアイスクリームの容器に妻が花の絵を書いたものです。

 

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ダバオ市の野菜栽培コンテストはまだ審査段階で、うちはもう一度来るそうです。野菜栽培のポイントは、もちろん野菜の出来栄えで、これについては絶対の自信があるのです。実は最近、販売も始めたのですが、「うちの野菜は美味しい」と近所の人たちにも評判になってます。

 

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そしてもう一つの評価基準「リサイクル度」については、ペットボトルのプランターの他にセメントや米の袋、老朽化したバスケットボールや車のタイヤなどを利用しました。

 

さてどうなりますかね?楽しみです。ダバオ市人口150万人、対象者が多いので、野菜栽培コンテストで優勝できるとまでは思ってないですが、それでもうちの野菜栽培は成功し、今では公設市場に卸販売までできるようになりました。

 

そして何より市販のより美味しい野菜をただで食べれるようになりました。しかしうちが野菜栽培を始めたきっかけは、ダバオ市の奨励によるものではなかったのです・・・

 

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それはロックダウン直後、うちは村役場からの食料配給を期待できなかったからです。うちの一族は元々現在の村長(バランガイキャプテン)とは反目する関係にあり、前回の村長選も対立候補を強く支持し、そしてたった100票差で負けました。

 

そして案の定、ロックダウン直後から我が一族には食料の配給が一切ありませんでした、ゼロですよ、ゼロ。「貧しい人から」という大統領の意向はあったものの、ダバオ市内ではサブディビジョン内の住民も普通に食料の配給はありました。しかし我が一族には全くなかったのです。

 

それで私がビックリしたのは、我が一族の者は誰も不平不満を口にしなかったことと、村長選で負けた候補からかつての支持者に対して食料の配給があったことです。「村役場から公平な配給はない」ということは、私の村ではわかりきったことだったのです。

 

 

3月中旬からのロックタウンで外出もままならず、当時私はテレビばかり見てました。そしてニュースで不平不満を言うマニラ首都圏の人たちを見て、私も同じ気持ちになってました。しかし我が一族でそんなことを思ってたのは、私一人だけだったのです。今思えばカッコ悪いですよね。

 

私の村は2万人の人がおり、我が一族は近隣に200人以上はいます。義父が13人兄弟だから多いのです。そして配給をあきらめ、自助自立の道を黙々と歩んできた家族に、私は今回のロックダウンで誇りを感じるようになりました。

 

そして野菜栽培コンテストは、うちの今まで頑張ってきた一つの評価になります。優勝しなくても十分成果はあったのですが、私はなんとか家族に優勝させたいと思ってます。

 

 

村役場からは冷遇されてる我が一族ですが、幸い市の行政からは一目置かれ、今までも一定の配慮はしてもらってます。それだけに少しだけ期待してる部分もあるのです。

 

ここまでの話だと、うちはなんだか村役場にはやられっぱなしのように聞こえるでしょうが、そうではないのです。実は次の村長選で支持する候補者も決めてます。そして勝てば官軍、負ければまたゴニョゴニョということになります。まあ人生は勝つか負けるかですよね。

 

今回のコロナ禍、大変不謹慎ではありますが、「人の見極め」という意味では、私にとって大変プラスになりました。現地フィリピン人はもちろん、日本にいる方も「その人の人間の本質」が見えたからです。私にとってコロナ禍は、自分の家族のたくましさが見え、大変有意義な期間になりました。

 

なわけで野菜栽培はダバオ市の奨励によって始めたわけではないのですが、ペットボトルのプランター作りはコンテストの入賞狙いで始めたものです。そしてこれらのペットボトルのプランターには、うちの今までのいろんな思いが詰められているのです。

 

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誰も言わない電気代の節約方法@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回はフィリピンの電気代の話です。先日マニラの友人と電話で話したら、「普段は1万ペソの電気代が今月の請求は15000ペソになった」と言って文句を言ってました。

(※ 円=ペソ×2.1)

 

彼とは普段ほとんどお金の話はしないのですが、私がビックリしたのは「普段1万ペソ」の方でした。というのはうちの電気代は2000ペソぐらい、つまり4000円ちょいなんです。

 

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で、先日youtubeに「フィリピンの電気代の節約方法」の動画を投稿しました。22分の長い動画なので、ご興味がある項目についてだけでも、ぜひご視聴くださいませ!!

 

【チャプター】

0:00  なぜこの動画を投稿したか

2:12  フィリピンの電気基本料金と地域性

4:11   電化製品はインバーターか否か

7:28   エアコンの馬力

12:15 空調効率

16:05 本体と室外機のそうじ

18:27 まとめ

 

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実は直近の請求は2700ペソだったのですが、3月のロックダウン以降は4割ぐらい上がりました。そりゃそーです、ほとんど家のいるわけですからね。で、よくよく考えてみると、フィリピン在住邦人の方はよく「フィリピンの電気代は高い」と言うのです。

 

たしかに1kwあたりの基本料金は日本よりは高いようですが、それでもうちは2000ペソぐらいだし、うちのまわりのフィリピン人の家はだいたい500~1000ペソぐらいなんですよね。私は日本にいた頃の電気代の方が全然高かったです。

 

今回ネットでいろいろ調べてみました。見たのは主にブログなのですが、「たしかにそうだな、間違ったことは言ってないな」とは思ったのですが、どうもこちらで実際に住んでる人が考えてる電気代のポイントとは少し違ったので、今回は「現地のフィリピン人は電気代の何をポイントにしてるか」について説明していきたいと思います。

 

1、地域性

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うちはダバオ市内なのでダバオライト、マニラならメラルコ、セブならべコという電力会社があります。で、これらは民間の会社なんですが、地域の独占企業で競争相手がいないんですね。てことで電気料金は好きに決められちゃうわけです。

 

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地域性があって1kwあたりの基本料金はいくらか差があるのですが、フィリピンの平均としては1kwあたり24円から25円ぐらいのようです。日本が21円から22円ぐらいらしいので、フィリピンの電気代の方が高いことになります。

 

フィリピンは物価の安い国ですから、これってめちゃくちゃなことなんですよね。しかし歴代政権が財閥と癒着して、これを放置してきたわけです。ただこれは今もどうにもならない事情があるのです。

 

ドゥテルテ大統領はこの問題に切り込みましたが、コロナで手いっぱいだし、残りの任期が1年半と考えると、どうにもならなさそうなので、この話はこれで終わりです。まあフィリピンの電気代はそもそも高いってことです。

 

 

2. インバーター

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インバーターがポイントになります。このインバーターかどうかで電気代は大きく変わります。家を買って、自分でエアコンを買う人はほとんどインバーターエアコンを購入するから問題ないと思います。

 

但し問題は古いエアコンを使用している家と、エアコンが備え付けの住居に入居する人なんですよね。ちなみに電気代のブログを書いてらっしゃる方はたいてい賃貸でした。

 

たとえば賃貸のコンドとかアパート、入居する前に「ここのエアコンはインバーターかどうか?」なんて確認をする人はあまりいないようですが、実はこれが運命の分かれ道になるのです。

 

あと冷蔵庫は落とし穴です!!funished、つまり家具備え付けの賃貸物件に入居する場合、冷蔵庫もインバーターか否かを調べなきゃいけないのです。で、賃貸物件のエアコンとは冷蔵庫はインバーターでないものがけっこう多いです。

 

それはインバーターでない物は安いからです!!電気代を払うのは施主や大家ではないので、安い物を買っているケースが圧倒的に多いのです。

 

つまりfunishedの物件は「事前の下調べが必要」ということです。但し滞在期間にもよりますよね。たとえば3カ月とか半年の短期滞在の人とか、駐在で会社が指定したコンドに住むとかであればしょうがないですよね。

 

 

しかし例えば「3年住む」とか、そのぐらいのスパンで住む予定がある方ならば、まずは下調べして、賃貸でもエアコンと冷蔵庫はない物件を選び、ご自身で買う方がいいと思います。

 

窓付けタイプでインバーターではない古いエアコン付きの物件などに入居すると、ドツボにハマりますよ。

 

ご自身で購入すれば、電気代は少なくとも半額、使い方によっては1/3、1/4には収まるし、使用したエアコンは帰国する前に売ればいいのです。

 

ちなみにけっこうカンタンに売れるんです、この国は。で、もう一つ賃貸の場合には「エアコンは自分で買うべき」という大きな理由があるのです。

 

3. エアコンの馬力

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「電気代は高い」とブログを何個も読みましたが、どこにもエアコンの馬力のことは書いてないんですよね。これもかなり重要なことなんです。フィリピンではhp(horse power)という単位で馬力を表示してます。そして「どのぐらいの広さにはどのぐらいの馬力が適正」という基準もあるのです。

 

日本の方が賃貸物件に入居する際には、おそらくですけど、「適性なエアコンがあるはず」という思い込みがあるんじゃないかと私は推測してます。で、実際にはほとんど適性ではないです。元々狭い部屋は別ですが、たいてい馬力が足りません。

 

この馬力ですが、日本人とフィリピン人で考え方が少しちがうところがあるのです。日本人というのは電気関係に詳しい人という意味で、フィリピン人というのは電気屋さんのエアコン担当の人とか電気工事の人のことです。

 

共通するのは「部屋の広さに対して適正な馬力の物を購入すべき」ということなのですが、ちょっと考え方が違うところがあるんです。

 

日本人は「馬力が大きいと消費電力が大きくなって電気代が高くなる」という考え方で、フィリピン人は「馬力が大きいと冷気を出すのは初めの数分だけで、あとはほとんど冷気が出ないから省エネになる」と言うんです。

 

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私はどっちも正しいような気がしました。で、なんでいろいろ聞いたかというと馬力が大きくなると、エアコンは高いからなんです!!うちはそんなに余裕があるわけではないですからね。ぶっちゃけ、同じ機種でも馬力が違うと、かなり金額違います。

 

そもそも賃貸住宅に入居する時にエアコンの馬力とか確認しますか?私は聞いたことないです。で、冒頭に出てきたマニラの友人にも聞いたんですけど、「知らない」って言うんですよね。

 

さらに「インバーターかどうかも知らない」って言うんですよ。まあ彼の場合は余裕があるからいいのかもしれないけど、私はマネできません。

 

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うちのリビングルームは50㎡なので2.5hp、ベッドルームは夜は気温も下がるので大した馬力もいらないだろうと思って1hpのを買いました。パナソニックのやつです。

 

ちなみにリビングルームのエアコンは12~22時の使用で、ベッドルームは22~6時までの使用、つまり1日18時間エアコンを使用してるということです。

 

とにかく馬力は確認された方がいいと思います。馬力が小さいと冷気がずっと出っ放しで電気代が高くなるからです。もちろん馬力が大きい省エネタイプのエアコンは高額ですが、数ヶ月で元が取れるし、暑いのにエアコンの電気代を気にしながら生活するのはストレスになりますよね。もちろん余裕がある方は別ですが。

 

4. 空調効率

これは家の環境、例えば高層ビルなのか?うちみたいに緑が多い田舎の平屋なのか?とか、あと住宅の構造、例えば屋根の大きさとか、いろんなことがあるとは思いますが、今回は2点のみ紹介させて頂きます。

 

①扇風機

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まずは扇風機です。うちのエアコンの設定温度は29度の時が一番多いのですが、それでも寒いぐらいの時が多いんです。というのは扇風機を併用してるからなのです。

 

結局エアコンは、体感温度を下げればいいわけですよね。扇風機を使えば涼しいです。そして扇風機の位置はエアコンの近くにし、そうするとエアコンから出る冷たい空気を直接来るから涼しく感じます。

 

あとは室内の空気循環です。ご存知の通り冷気は下に行きますよね。だから室内の空気を循環させないと、足元だけが冷えるなんてこともありますよね。

 

 

とにかく扇風機を使うことにより空調効率はよくなるのですが、日本人の方に聞くと「冷房を使ってるのに扇風機を使うと、電気代が二重にかかってもったいない」という方が多いのです。

 

でも逆なんですよね。扇風機を使わない方が、エアコンがより稼働して電気代が高くなるのです。尚、扇風機の電気代はおよそエアコンの1/10だそうです。ちなみにこの話はダイキンのサイトに書いてました。

 

②窓

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いくらエアコンをやっても熱を遮断しないと、空気は冷たくならないですよね。熱の出入りが一番大きいのが窓なんですよね。要は窓の遮断性と断熱性を高めないと、空調効率が悪くなってしまうわけです。

 

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で、フィリピンの家の窓で問題なのは「ジェラシー」と呼ばれるフィリピンでは一般的な窓なのです。この窓は開けると開口部が広いので、「風通しが良い」という利点もあるのですが、閉めても隙間があるのです。つまり部屋の気密性が低く、空調効率が悪くなり、電気代が高くなります。

 

日本みたいな窓か?ジェラシータイプか?どちらが良いか?それぞれのライフスタイルなんですよね。「エアコンが嫌いで使わない」という方の場合はジェラシー、エアコンが必要という方は日本のような普通の窓をオススメします。

 

5. そうじ

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掃除とは本体の掃除と室外機の掃除のことです。これ、やるのとやらないのではぜんぜん違うんですよね。うちは自分でやってますが、余裕がある方とか高齢者の方は業者を呼べばいいと思います。

 

エアコンクリーニング専門の業者がいて、費用的にもそんなに高くはないです。ダバオ市内なら1000ペソもしないぐらいですからね。

 

うちの場合は汚れるとすぐにわかります。設定温度を下げないと冷えなくなるんですよね。普段は29度なんですが、27度とか2~3度下げないと冷えないとか、そういう時はたいてい本体と室外機にほこりが溜まってます。で、その分もちろん電気代は高くなります。

 

6. 盗電

これは電気を盗まれるということ、つまり「電気泥棒」ということなのですが、個人的にはあまり気にしなくていいと思ってます。というのは、すぐ気が付くからです。

 

普通の生活をしてるのに、急に電気代が上がったら、「おかしいな」と思うでしょ。で、通報すればすぐに捕まるから、まあロスがあるとしても1ヶ月分ぐらいのことなので、そんなに気にする必要はないような気がします。

 

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あと「気にしてもしょうがない」ってのもあるんですね。というのは見てもよくわからないからです。うちの真ん前の電柱はましな方なのですが、街中に行くと、こんがらがってて、電線が蜘蛛の巣みたいになってるんですね。あれじゃ見ても気が付かないと思います。

 

7. まとめ

今回は主に高額な電気代の最大の要因「エアコン」についての話でしたが、他にもあるっちゃありますよね。たとえば「電球はLEDの方が安い」とか、「アイロンの電気代は高い」とか、いろいろあるとは思います。

 

特にルソンの方は「ジーパンにアイロンをかける」という習慣もあるそうなので、電気代については一定の地域性もあるでしょうね。

 

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あと日本人特有と言えば「給湯器」がありますよね。「水のシャワーは苦手」という話はよく聞きます。うちはダバオ市内のホームセンターで、「これが一番省エネ」と言われて買いました。数年使ってみて、たしかにそうだと思います。毎日普通に温水シャワーを使ってますからね。

 

あとはマージン、つまり「手数料」というのもあります。これはコンドミニアムやサブディビジョンの場合、管理会社が電気代に手数料を上乗せしてくる場合があるのです。これは少なからずあるので、電気代が気になる方は入居する前に確認された方がいいと思います。わりと高級なとこに多いです。

 

でもやっぱり「日本人の電気代のポイントはエアコン」なんですよね。いくらフィリピンの電気料金が高いと言っても、一般のフィリピン人は1000ペソ程度の電気代で普通に暮らしてるわけですからね。

 

それは一般的なフィリピン人家庭にはエアコンがないからなのですが、在住邦人の方の電気代はケタ違いなんですよね。要はまだまだこの国では、エアコンの普及率は低いということです。

 

あと日本人の方の場合はやはりエアコンは必要だとは思いますが、エアコンなしの生活もできないことはないのです。但し場所によりけりでしょうね。例えばマニラのど真ん中ではまず無理でしょう。

 

実は私は以前「エアコンなし」で暮らしてました。この家を建て替える時に隣の妻の実家に8カ月ほど居候してたのですが、エアコンそのものがなかったのです。

 

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というのは裏庭が林みたいになってて、高木があって日光を遮ることができてるとか、林があって風通しがいいとか、そういう環境だとエアコンなしでも苦しいことはなかったです。

 

そして家が出来上がってここに引っ越してからも、エアコンなしに慣れていたので、しばらくはエアコンは買わなかったのです。でも「せっかくの新築でエアコンなしもなんか寂しいなあ」と思って、1台買っちゃったんです。妻は「どっちでもいいよ」と言ってたんですけどね。

 

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しかしこれが運の尽きでした。初めはリビングルーム1台だけだったのですが、エアコンに慣れると、寝る時にも暑くて寝ずらくなったのです。なわけでベッドルームにもう1台買ったわけです。

 

要は体が生意気になったわけです。でも日本人の皆さんが「高い高い」と言ってる電気代は毎月2000ペソ程度なわけですから、エアコン買って「大きく損したな」というわけでもないです。

 

たしかにフィリピンの電気代は高いとは思います。「日本やアメリカ、シンガポールより1kwあたりの基本料金が高い」ってのは異常でしょうね。でもポイントさえ押さえれば、うちみたいに毎日エアコンを18時間使っても、月の電気代2000ペソ程度で暮らすことはできるのです。

 

皆さんはどうかわかりませんが、こんな物価の安い国に来て、電気代を節約するのって、私は嫌なんですよね。せっかく南国に移住して、電気代の節約ってのは、どうもイメージ湧かないのです。だから全く節電してないんですけど、皆さんはいかがでしょうか?

 

では大変長くなりましたが結論です。細かい点を除けば、「高いエアコンを使用すれば電気代は安くなり、安いエアコンを使用すれば電気代は高くなる」ということです。この電気代の「高い安い」はエアコンの品質によって2倍3倍、使い方によっては5倍10倍にもなるということです。このブログが皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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ダバオ市の野菜栽培コンテスト@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) ロックダウン以降、私が住むダバオ市では「野菜作り」を奨励してました。それは食料の流通を懸念してのことで、今回は「野菜作りをがんばった家を表彰しよう」という試みがありました。

 

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上の画像は視察団の皆さんで、とてもフレンドリーな人たちでした。

 

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背中に副市長事務所と書かれたポロシャツを着ていました。

 

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そしてダバオ市の副市長とはセバスチャン・ドゥテルテ氏、つまり大統領の息子さんで、お姉さんは次期大統領候補筆頭のダバオ市長サラさんです。

 

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で、うちの野菜はいろいろありまして、ますはシータウ!これは長いインゲンみたいな野菜です。

 

【おうちコープ】人気の食材宅配

 

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それからピーマン!これはパンシットカントンには欠かせませんね(#^.^#) 他にはトマト、チンゲン菜、空芯菜、オクラ、ゴーヤ、生姜、パトラなども栽培してます。

 

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そして今回は農家コンテストではなく、ロックダウン中をいかに凌いだかということで、廃品利用も評価対象になってました。

 

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うちはロックダウン以降、家族一丸となって開墾したのですが、上の画像の義弟が最も頑張ってくれました。そして彼の後ろに見えるのはナス畑です。

 


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うちのナスはこんな感じで、パレンケ(公設市場)で売ってるものよりもかなり美味しいのです。ちなみに他のどの野菜も市販のものより美味しいです。

 

で、実は先月からパレンケの方へ野菜を出荷してます。元々うちは農業ではなかったのですが、パレンケの市場の方から卸してほしいと打診があったのです。

 
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そしてナス畑の前でナスを評価してくれるはずのスタッフさん達ですが、なぜか日本の話題になりました。その様子は・・・

 

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その様子はyoutubeにアップしたので是非ご視聴ください!!今回「コロナ禍で失ったものもあるけど、得たものもあったな」と感じました。この野菜栽培コンテストで優勝できるかどうかはわかりませんが、優勝できなくても、家族でやり遂げたことがあるのは有意義なことだったなと思ってます。

 

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やっと再開したうちのネットカフェ@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) うちの隣の妻の実家の敷地内にあるネットカフェが、先日やっと再開しました。要はネットカフェはうちの家業の一つなんです。

 

で、なんで再オープンかというと、今までのロックダウンが少しゆるくなったからなんです。実はフィリピンで最初にロックダウンを行なったのがこのダバオ市でした。

 

3月中旬にバランガイ、つまり村役場の人がうちに来て、「営業してはいけない」、つまり店を閉めろと言ってきたわけです。あの時はいわゆる寝水に耳・・・

 

なんでやねん?

 

と思いました(-_-;) もちろんコロナのことは知ってましたが、3月中旬は中国とか日本の話だと思っていたので、あの時はまさに「寝耳に水」だったのです。うちからすれば、ある日突然、何も悪いことはしてないのに、ひとつの収入源が断たれたわけですからね。

 

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でも考えてみれば、しょうがない部分もありました。見ての通り「密」なんですよね。フィリピンではロックダウン当初、「抵抗力の弱い子供と高齢者を守ろう」という考えが強かったのです。で、ネットカフェの他にはマッサージ店とか映画館なんかも営業禁止の業種に指定されました。

 

で、フィリピンのネットカフェは日本と意味合いが少し違うのです。まあ場所にもよりますが、主たる客層は子供なんです。もちろんうちもそうなんです。

 

 

大学の近くなんかは生徒が勉強に使う用途も多いですが、うちの場合は小学生の子がゲームやるパターンが多いので、ネットカフェというよりもゲームセンターに近い感じなのです。

 

先日やっと再開したので感無量・・・長かったです、5ヶ月は!!で、感無量ではあるのですが、まだ子供の外出そのものが形式上禁止されていて、ここに子供を入れてはいけないのです。

 

つまり主たる客層を入れてはいけないのです。だからここ数日ですが、再開したとは言っても、ロックダウン以前の売り上げの2〜3割ぐらいしかないのです(-_-;)

 

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なわけで、諸手を挙げて喜んでるというわけでもないのです。で、youtubeにその状況はアップしてるので、ぜひご視聴くださいませ!!

 

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ホステスビザがこの国を救う@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 日本では普通に生徒さんが学校へ行ってると思いますが、この国フィリピンはいまだ休みなのです。それは長期ロックダウンをしているからです。

 

news.abs-cbn.com

上の記事の内容は「コロナ禍による生徒の減少で、新学期の学校運営を一時的に見合わせた私立学校が676校に増加した。但し来年に状況が改善されれば、再開の可能性もある」ということなのです。

 

これで困るのは誰かわかりますか?答えは「閉鎖する私立学校の子供」ではなく、「公立学校のできる子供」なのです。フィリピンの公立学校はランク分けがされており、「できる子」「まあまあできる子」「できない子」など、表現は違いますが、成績によりクラスが3~5つに分かれています。

 

問題はそのランク分けが定数だということなのです。で、閉鎖した私立学校の子供が公立校へ転入したらどうなるか?全員「できる子クラス」になり、「できる子クラス」だった子は「まあまあできる子クラス」に格下げされ、何も悪いことはしてないのに、学力レベルは自然に落ちていく可能性もあるのです。

 

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公立学校の再開は現在10/4を予定してますが、そもそも「オンライン授業」は公立学校ではほぼ無理なのです。上の表はこの国の人口構成を大雑把に表したものですが、貧困層から下位の低所得層は英語があまりできないのです。しかしどのガイドブックにも・・・

 

フィリピン人は英語ができる!!

 

と書いてあります。「だから安心して旅行に行ける」ということを言いたのでしょうが、現実は違うのです。たしかに「1%の富裕層と9%の中間所得層」は英語はうまいです。あと60%の低所得層のうちの上位半分30%ぐらいは、まあまあ英語ができます。

 

あとはごく少数の「欧米人とつきあいがあった女性」も英語ができます。つまりフィリピン人で「英語がしっかりできる」と言えるのは「1%+9%+30%=40%」ぐらいの人たちで、多めに見てもまあ50%でしょうね。

 

 

実は私の村では、現在この件で毎日大騒ぎになってます!!なぜかわかりますか?親が子供に英語を教えられないからなのです。「いったいどうすればいいのよ?」と、多くのお母さんたちがヒステリを起こしてます。

 

オンライン授業は先生が一定のことを教えたら、あとは親が教えることになってます。そして英語は、この国では最も大事な授業なのです。

 

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私が住む村(バランガイ)は2万人ほどの人口で、そのうちの4割はスクワッター(不法居住者)の集落です。全員が貧困層というわけでもなく、低所得層の下位グループもいますが、やはり親はあまり英語ができないのです。

 

実はうちの親戚も半分はあまり英語がうまくないので、もう大騒ぎになってます。スクワッターに住んでるわけではないですが、親が低学歴なのです。ちなみにうちから半径3km以内に200人以上は親戚がいます。それは義父が13人兄弟の長男だから親戚が多いのです。

 

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これからフィリピンは「教育暗黒時代」に突入するでしょう。いい家庭の子は私立校へ行かなくても、オンライン授業と親が教えられるから勉強はできますが、貧しい家の子供たちにとってオンライン授業は意味のないものになってしまうのです。

 

実際オンライン授業だと、内容そのものは私立でも公立でもあまり変わらないそうですが、公立学校の方は授業時間が私立に比べて短いので、あとは親の腕次第ということになってしまうのです。しかし親の腕次第だと、教育水準には大きな格差ができてしまいますよね・・・

 

 

そもそもこういう格差社会を100年かけて作ってきたのは歴代政権であり、現政権にそれを改善するのは時間的に無理なのです。小学校の卒業率は現在上がったと言っても8割程度です。つまり「打つ手なし」です。しかし私はひそかに思ってる秘策があるのです。それは・・・

 

日本のフィリピンパブの門戸を開く!!

 

ということです!!これから貧しい家の子供は英語ができないはずで、まともな就職はできない可能性が高いでしょう。しかしそれじゃ夢がないですよね。

 

実はこの国には英語ができなくても、立派な成功者が少なからずいるのです。それはかつて「ジャパゆき」と言われた日本のフィリピンパブで働いた元ホステスたちです。

 

彼女たちはほぼ100%貧しい家の出身です。そして英語はあまりできなくても、日本に来てしまえば、それはハンディにならなかったのです。それはかつてのフィリピンパブの客も英語ができなかったからです。

 

日本人客は「英語の歌を歌えるから英語ができる」と勘違いする人が多く、それは彼女たちにとっては心地よいことだったのです。自国にいればコンプレックスですからね。しかも中にはホステスに対し、「英語やタガログ禁止」という店もありました。

 

一番の解決策は「コロナ禍が収束する」ということですが、そう簡単には収まらないでしょう。但し国の経済的な事情で「ほぼ収まった」という声明はあるでしょうが、中身は違うはずで、対面授業の再開は少なくとも1年はないものを思ってます。

 

ちなみに私見ですが、「年内にはある程度収まる」という大統領声明は出るものと思ってます。これには理由があるのですが、それはまたの機会に・・・

 

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私は貧しい家の子供たちにも夢を与えるべきだと思うのです。勉強は「親次第」じゃ、もうどうにもならないでしょう。そりゃあ中には貧困層から苦学して立身出世した現マニラ市長「イスコ・モレノ氏」のような人もいるでしょうが、それは100人に1人もいないでしょうね。

 

そもそもフィリピンパブがなぜ衰退したのか?それはタレントを日本政府が受け入れなくなったからです。表向きの理由は「歌手やダンサーのタレントビザで来てるのに、実際には接客していたから」というものでした。しかし何が悪いんですかね?あれ⁉️不謹慎かな(-_-;)

 

だから「タレントビザ」なんてややこしいものはやめて、「ホステスビザ」というものを認めるようにドゥテルテ大統領から日本政府に持ちかければいいと思うのです。

 

 

そもそも何が悪いのか?「業種が悪い」というなら、キャバクラも認めなければいいのです。外国人のホステスだけを認めないのは不公平じゃないですか⁉️

 

学歴がなくても、英語が出来なくても、中身はともかく、女性ならばセレブになれる可能性もあるという夢こそがこの国を救う一手と考えてます。フィリピンへの送金も期待できますしね。大まじめですよ!!

 

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フィリピンのコロナ感染拡大はなぜ収まらないか?

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 最近、友人知人がフィリピンに来たがっていて、よく状況を聞かれます。おそらく他の邦人フィリピン在住者もそうだと思います。で、今回はタイトルの「フィリピンのコロナ感染拡大はなぜ収まらないか?」について私なりの意見を述べたいと思います。

 

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現在累計感染者数23万7000人、世界最長ロックダウンしてるのにもかかわらず、なぜそんなにいるのか?それが私が日本の友人に聞かれるポイントです。しかし実際には100万人以上はいるでしょうね。

 

まあ不思議と思われるのは当然ですよね。そりゃそうです、日本はロックダウンをしてないにもかかわらず、累計感染者数は7万人しかいないわけですからね。しかもフィリピンの人口は1億人ですから、日本の方が人口は多いのです。

 

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私が住むダバオ市トリルの繁華街の様子です。

 

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街には見張りの警官がたくさんいます。

 

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トリルのGモール内の様子です。まず熱感知機をおでこにあて、それで熱がなければ、手を消毒して入場します。

 

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Gモール内グロッセリーのレジ前です。どうですか?ぶっちゃけ問題ないでしょ⁉️日本よりむしろ防疫対策してるように見えますよね。しかしこれはフィリピンのテレビニュースに出てくる表の顔で、実際には「裏の顔」があるのです。

 

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これはうちの隣の家の正面の様子で、毎日こんな感じです。うちの前にはスクワッター(不法居住者)の集落があり、そこの人たちは子供のみならず、大人もマスクはしてません。

 

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これがフィリピンの大雑把は人口構成比率で、私が住むダバオ市内の村では、人口2万に対し、4割がスクワッターの不法居住者、つまり貧困層から低所得層の下のランクの人たちが住んでいるということです。

 

ダバオ市内の他地域やマニラ市、ケソン市、セブ市などの友人に貧困地域の様子を聞いたところ、やはりうちの前と同様に、ほとんどの人がルールを守ってないとのことでした。そしてこれがフィリピンの裏の顔です。

 

 

3月のロックダウン当初、ECQというかなり厳しい防疫封鎖をしており、その頃はパトカーの見回りも来てました。しかし放送しながら回ってたのです。

 

スクワッターの人たちはその放送を聞けば、一斉に家の中に入り、パトカーが通り過ぎると、また家の外へマスクもせずに出てきました。つまり5分程度防疫封鎖したということで、パトカーの見回りは全く意味のないものでした。

 

あと現在パトカーの見回りに代わって、バランガイポリスの見回りをやってますが、ただ回ってるだけで、全く取り締まりなどしてません。

 

そりゃそうです、バランガイポリスは一定の報酬はあるものの、村のボランティアのようなもので、私の地域ではスクワッターの人たちがバランガイポリスをしてます。つまり仲間を取り締まるわけがないのです。

 

 

ダバオ市ではクラスターがあったc-23という地域を封鎖したことがありますが、日常的に監視してるわけではないのです。しかし日常的に監視しないと、感染拡大は収まらないのです。

 

それは感染者がいたら集落の中に隠すからです。そうなると家族や周りの人も感染し、そのまま街中へ出て行きます。もちろん貧困層の人たちも街中へ出る時はマスクをしますが、手はどうにもなりません。

 

街中へ出て買い物をする時、商品を触りますよね。そしてお金を触りますよね。そしてそういうことからも感染拡大するのです。感染経路は飛沫感染だけではないのです。

 

しかしSNSで文句だけ言ってるだけじゃ、話になりませんよね。私は自分の意思でこの国に来た永住者なので、この国には何らかの貢献をするべきと思ってます。

 

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私は何か問題があって意見がある時は、facebookにあるダバオ市の御意見箱のようなサイトにメールを送っており、今回ももちろん送りました。

 

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内容はこれです。「クラスターがあってから封鎖しても遅い」のです。貧困層の地域には警察官の24時間監視が必要なのです。前述の通り、クラスターが発覚した時点では既にウィルスは街へ拡散されているので、一見ロックダウンが成功したように見えても、その2週間から1ヶ月後には感染拡大すると推測できます。

 

しかし今回は何のレスポンスもなかったので、知人ルートで直接担当者に会いにダバオ市役所まで行ってきました。

 

そして数日後に返事があり、「警察官の数が足らないから無理」とのことでした。言われてみればたしかにそうです。ダバオ市の場合は、人口150万人に対してスクワッター居住者が2〜3割です。

 

少なく見ても30万人はスクワッター居住者がいるわけで、30万人を24時間監視する警察官の数がいるわけないのです。我ながら自分の意見がいかに無理難題かはわかりましたが、市の担当者がその必要性を認めてくれたのはちょっと嬉しかったです。

 

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この件については、不肖私えくえくが「youtube」で28分熱く語ってます。これから「フィリピンに行こう」と思われる方はぜひご視聴くださいませ!!

 

結論としては「フィリピンはしばらくやめといた方がいい」ということですが、フィリピンで日本人相手に商売をされてる方には申し訳なくも思ってます。営業妨害になりますからね。しかしやはり「真実は言わなければならない」とも思ってます。

 

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尚、ダバオ市は大したことないのですが、もうこうなってくると、「ダバオ市だけよければそれでいい」なんて考え方はできないのです。実は当初はそういう考えもあったのですが、ここまで混沌としてくると、やはり「ダバオだけよければいい」と今は思えなくなりました。

 

フィリピンの貧困層3000万人、低所得層の下の方が2000万人として、人口の半分5000万人程度の動きを「住居地」に於いて監視しなければ、感染拡大は止められないはずなので、現状は「打つ手なし」です。しかしこれからフィリピン人と共に対策を考え、この国に貢献していきたいと思ってます。でないと真面目な9%の中間所得層が干上がってしまいますから。

 

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消えた日本食材@ダバオ

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) やりました!!ついに先日「から揚げ粉」を買えました。日本の皆さんは「何のこっちゃ?」と思われるでしょうが、ロックダウン以降3ヶ月手に入らなかったのです。

 

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これが憧れのから揚げ粉です。でもこれ1種類しかありませんでした。ちなみに次はいつ手に入るかわからないので、多目に買いました。

 

うちは10袋買いましたが、他の人も5袋ぐらいは買ってたので、またすぐに品薄になるのでしょうね。あとロックダウン以降、家の前でフライドチキンを売る人が増えたので、それも品薄になった原因かもしれません。

 

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他には小麦粉、この多目的小麦粉もやっと手に入りました。1stクラス、3rdクラスは今までもあったのですが、多目的小麦粉を見たのは3カ月ぶりです。

 

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しかし日本食材コーナーに異変がありました。ないのです、味噌、カレールー、クリームシチュー、マヨネーズ、カゴメケチャップ、とんかつソース、うどん、そばなど、以前は常にあった日本食材がなくなってたのです。

 

 

で、店員に聞いたら、「売り切れだよ」とのことで、次はいつ入荷するかわからないそうです。ガビーン!!参りました。

 

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行ったのはダバオ市トリルにあるGモール(上の画像)で、うちは魚と野菜以外の物は、たいていこのグロッセリーで買い物してるのです。

 

で、このGモールから5分のグランドモールのグロッセリーにも行ったのですが、やはり日本食材コーナーはスカスカでした。

 

なんでやねん???

 

私が住む地域は、そんなに日本人が多いわけでもないし、誰かが買い占めたんですかね⁉️それともロックダウンの影響で入荷できなくなったのか⁉️どうも理由はよくわかりませんが、飛行機も飛んでなかったし、やっぱ流通が止まってたのでしょうね。

 

で、実は日本食材専門店もあるのですが、普通のスーパーと比べると高いので、うちはあまり買いたくないのです。それほど日本食にこだわりがあるわけではないですから。でもやっぱ日本人ですから、たまには日本的な物も食べたいんですよね(-_-;)

 

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尚、この買い物については、youtubeにアップしたので、ぜひご視聴くださいませ!店員のフェイスシールドの装着状態なんかもわかりますよ。結論から言うと、サンバイザーになってます。(-_-;) しかし日本食材、いつ入荷するんだろ⁉️

 

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ココナッツミルクの抽出方法@フィリピン

皆さん、こんにちは。久々の更新、えくえくです(#^.^#) 今回は「ココナッツミルクの抽出方法」についてです。日本の皆さんは「缶のココナッツミルク」を使われてると思いますが、抽出するのには意外と手間がかかるんですよ。

 

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上の画像は、うちの裏庭のココナッツの木です。棒の先にはナイフのようなものが付いており、それを使って実を落とします。ちなみにこちらフィリピンでは、ココナッツのことをブコ(Buko)と言います。


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これが落としたココナッツの実です。


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まずは皮に切れ目を入れます。ちなみにこの鉈のようなものは、こちらでは「スンダン(Sundang)」と呼ばれてます。

 


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そして剥ぎます。


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これが中身です。


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そして割ります。で、この時に出てくる汁をココナッツミルクだと思われてる日本の方がけっこういらっしゃるんですよね。たしかに汁、つまりジュースは入ってますが、それはほぼ透明のココナッツジュースです。


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画像が少しボケてますが、手前のコップの中身がココナッツジュースです。

 

 

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実の内側の果肉を上の画像の刃に引っ掛けて落としていきます。

 

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義弟がやってます。


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ココナッツの実が細かく落ちてきました。


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そして出来上がったら、家の中へ持って行き、まずはカップ1杯の水を入れます。


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それからよく揉みます。


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そして絞ったものがココナッツミルクです。日本ならば、ふきんを使って絞ると思いますが、こちらダバオでは原始的なやり方でやってます。

 


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但しココナッツの殻や繊維質などゴミのようなものが少し混じっているので、網で濾します。


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はい、これがココナッツミルクです!!これはいわば「一番だし」のようなもので、かなり濃厚です。


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そして残ったココナッツの実のカスの方はもう一度使います。今度は水をカップ2杯程度入れて、最初と同じ要領で絞り出します。


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そして濾して・・・


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ココナッツミミルクの二番だし完成です!!初めのと比べると少し薄いのですが、濃いものと薄いものは料理によって分けて使います。


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そしてタッパーに入れて保存し、調理する時に使います。缶のものとは全く風味が違う「自家製ココナッツミルク」は、我が家の自慢でもあるんですよ(#^.^#)

 

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尚、この様子はyoutubeに投稿してるので、ぜひご視聴くださいませ。いかに手間がかかるか、よくおわかりになると思います(#^.^#)

 

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貧困層の逆襲!貧富の差が縮まるフィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回はフィリピンの社会の話です。先日、世論調査機関ソーシャルウェザーステーションズ(SWS)の調査で、「フィリピンの7月の成人(18歳以上)人口の失業率は45.5%だった」と発表されました。

 7月失業率45.5%、過去最悪=SWS調査 - NNA ASIA・フィリピン・マクロ・統計・その他経済

 

この数字は1993年の調査開始以来「過去最悪」だそうですが、フィリピンに在住経験のある方は違和感があるはずです。失業率45%・・・

 

元々そんなもんだろ!!

 

と思われるはずです(-_-;)そうなんです、この国では成人が皆仕事をしてるわけではないのです。まともに働いてるのはおそらく半数、ひいき目に見ても6割程度ですから、失業率の分母はいったい何なのか?

 

この記事の分母は「成人(18歳以上)人口」になってますが、だったら元々働いてない人口も含まれることになります。失業率45%なら働いてる人は55%・・・パンデミック以前からそんなもんでしょ!!!!!

 

まあSWSも一応調査してるわけですから、全くのウソとは思えませんが、対象は「マニラ首都圏の納税者」なんでしょうね。この国はざっくり言うと「1%の富裕層、9%の中間所得層、60%の低所得層、30%の貧困層」という人口構成になってますが、この中の納税者というのは「1%の富裕層と9%の中間所得層と一握りの低所得層」です。

 

 

つまりこの記事はマニラ首都圏やセブの納税者の話のはずで、「1%の富裕層と9%の中間所得層と一握りの低所得層」を仮に人口の20%とすると、「都市部の納税者20%×失業率45%=9%」という話であり、しかもこれはコロナ感染者が多い都市部だけのデータのはずなので、フィリピン全体としてはおそらくその1/3程度、つまり「失業率3%」というのが実態だと思われます。

 

あと先日おもしろい記事がありました。「フィリピンの平均月給は15200ペソ(3万円強)で、調査対象110か国の中で最下位」というものです。これも・・・

PH’s P15,200 average salary among lowest in 110 countries – survey | Inquirer News

 

なわけないだろ!!

 

ということです(-_-;) これも対象は「マニラ首都圏の納税者」なんでしょうね。ちなみにダバオ市の平均月給は7000~8000ペソ(15000円前後)です。但しこの記事「Inquirer News」なんですよね・・・同社はABS-CBN系ですから、反政権を狙った記事を量産してるので、SWSとは違い、何らかの意図はあるのかもしれません。

 

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ここはうちの近所の海ですが、パンデミック以降、やたら釣りをする人が増えました。厳密には違法だそうですが、あまり厳しくはないようです(-_-;) で、釣りは趣味ではなく、「おかずを獲りに行く行為」ということなのです。そしてここへ行くのは低所得層か貧困層の人たちです。

 

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ぶっちゃけこの手の観葉植物、うちの周りなら道端のどこにでもあるような物で、ロックダウン以前は、お金を出してまで買う物ではなかったのです。しかしなぜそれが今売れるのか?私は不思議でしょうがないので、まわりの人にいろいろ聞いてみました。すると・・・

 

1. 外出できなくなった富裕層が、家の中の物をやたらいじるようになり、植物を買うようになった。だから観葉植物が売れる。

2. 仕事が休みになった中間所得層は、家でヒマを持て余し、土いじりをするようになった。

3. 1と2の動きを察知した低所得層は、家で植物を栽培し、販売するようになった。

 

の以上3点が大きな要因で、ガーデニングが大ブームになってます。そしてうちの観葉植物もやたら売れてます(#^.^#)

街からプランターが消えた謎@ダバオ - そうだ!フィリピンに住もう

 

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上の画像はうちの親戚の子ですが、貧しい家の子供はパンケーキやピナイパイなどを売り歩いてます。そして家の前でも売ってます。

 

また野菜も売り歩いてます、大人もです。野菜は他人の畑の野菜を収穫し、「売れたら半分が取り分」という委託方式になってるので、自宅に畑がなくても、やる気があれば誰でもできるのです。

 

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この動画はうちの開墾の様子です。ロックダウンされてから家族一丸となり、生活のために頑張りました。ちなみに今はもっと育って、毎日新鮮野菜が食べれるようになりました。尚、ご視聴及び、できれば「チャンネル登録」もお願いします!!

 

私は今回のコロナ騒ぎで、「フィリピンで生きていくために必要なことは何か?」が見えてきたような気がしてます。それはSNSなども含めて、まわりを見てると如実に表れてます。富裕層を除いて、ロックダウン以降困ってない人には一定の特徴があるのです。それは・・・

 

1. 家族と同居し、近隣に親戚がいる

2. そもそも2つ以上の仕事がある

3. 今回の件をロックダウンのせいにしない

4. 食べ物を優先的に考える

5. バランガイをうまく利用している

6. 土地がある所に住んでいる(コンドやアパートではない)

7. トライシクル(または車)を所有している

8. 「金は天下の回り物」と思っている

10. 贅沢を言わない

 

の以上10点です。この中で一番重要なのは「家族と同居し、近隣に親戚がいる」ことだと思います。もちろん細かいことを言えばキリがないですが、私のまわりはまさにそんな感じです。とにかく私を含むダバオ市の一般庶民は、それなりに工夫しながら、たくましく生きてますよ!!

1万軒の店舗が閉めたダバオ市の実態 - そうだ!フィリピンに住もう

 

で、大変長くなりましたが、ここからが本題です。「なぜ貧困層の逆襲なのか?」ということです。結論から言うと、フィリピンに於ける今回のパンデミックの最大の被害者は「中間所得層」で、見ていても痛々しく可哀想です(-_-;) 冒頭の「失業率45%」ですが、ダバオ市の中間所得層もだいたいそのぐらいだと思われます。

 

 

では誰が悪いのか?ホントの答えは「誰も悪くない、ウィルスが悪い」ということなんでしょうが、この国にはそんなカッコいいことを言ってる余裕はないのです。悪いのはマスク装着などルールを守らない人たち、主に貧困層なのです。

 

うちの前は貧困層の集落ですが、いまだに誰もマスクなんてしてません。それは警官が来ないからです。そして他地域の友人に聞いても、やはり貧困層の集落はルール無視だそうです。

 

つまり厳しいロックダウンにせざるを得ない元凶は貧困層の人々で、最近私は「意図的にやってるのではないか?」とさえ思うようになりました。感染者が増えれば増えるほど、商業機関は停滞するので、店舗を持たない彼らに商業機会が生まれるからです。

 

実際にバランガイから配給をもらえるし、商売はうまくいくようになり、しかも税金も払わず、ドツボの中間所得層を横目に、ダバオの貧困層は毎日楽しそうなのがけっこういます。

 

しかし一方、中間所得層はホントに悲惨です。日本人以上にルールを守って真面目に暮らしている彼らは可哀想でなりません。失職しても貧困層のように、前述のカンタンな商売をすればいいのでしょうが、なかなかやりません。それはなぜか?

 

私は中間所得層の親戚など数人に聞いたのですが、やはりプライドが邪魔してるようです。中間所得層はまあまあ高学歴だし、「貧困層と同じ商売は恥ずかしくてできない」と言うのです。まあ気持ちはわかりますが、それじゃ生きていけない・・・

 

 

コロナウィルス、Covid-19・・・これはやっかいですよね。基礎疾患がなく、発症して7~10日目ぐらいに重症化しなければただの風邪ですが、この国では既に医療崩壊を起こしています。

 

先日、フィリピン政府は医療従事者の海外労働を禁止することにしました。医療従事者が足らないので苦肉の策なんでしょうね。やはり政府は自国民を守らなければならないのでしょう。海外で高賃金で働いている医療従事者が「お国の一大事」と感じて帰って・・・来るわけないですから(-_-;)

http://www.manila-shimbun.com/20200820.html

 

というわけで医療従事者もコロナが落ち着くまでは、海外労働で高賃金を得る機会は失われたわけですが、ルールを守らない連中はそんなことにはお構いなし、「コロナは風邪だ」で、自分さえよければそれでいいのです・・・もちろん皆が皆ではありませんが。

 

そもそも病院になんて行けないから医療崩壊なんて関係ないし、中間所得層が失職したら、「ざまーみろ」と楽しそうにしているのも少なからずいます。そして今もどんどん中間所得層に追い込みをかけてます。

 

最近私にはそれが「いじめ」にさえ見えてきました。大変長くなりましたが、そういうわけで「貧富の差が縮まる」というのは、「中間所得層」と「低所得層+貧困層」の差が縮まるということなのです。

 

ダバオ市では実際に中間所得層と低所得層の逆転現象が多く見られます。実はケソン市、セブ市の友人にもこの件で聞いたのですが、野菜以外はダバオ市とほぼ同様だそうです。

 

但しマカティのみは例外のようですね。あと人口構成の比率も、マカティはかなり違うようです。まあマカティ市の人口は、フィリピン人口の0.5%程度なんで、あまり影響ありませんが・・・

 

しかし貧富の格差については、全く逆なことを言われる方もいます。それはたいてい反政権のフィリピン人と「生真面目な日本人」なのです。反政権フィリピン人の場合は大統領選を睨んで、「ロックダウンがこの国をダメにした」と言いたい一定の意図があるのですが、日本人の場合は生真面目というか「情報ソース」を鵜呑みにしちゃうんですよね(-_-;)

 

「失業率45%」という記事を見ると、「これは大変だ」と思ってしまうのでしょう。まあそれが日本人の純朴さなのかもしれませんが、この国には情報ソースなんてないのです(-_-;) 尚、今回は「1%の富裕層」についてはあえて触れませんでした。実際には1%もいるわけないし、数的には大勢に影響ないですから。私は1%の人よりも99%の人が大事と考えてます。

 

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