そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

誰も言わない電気代の節約方法@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回はフィリピンの電気代の話です。先日マニラの友人と電話で話したら、「普段は1万ペソの電気代が今月の請求は15000ペソになった」と言って文句を言ってました。

(※ 円=ペソ×2.1)

 

彼とは普段ほとんどお金の話はしないのですが、私がビックリしたのは「普段1万ペソ」の方でした。というのはうちの電気代は2000ペソぐらい、つまり4000円ちょいなんです。

 

youtu.be

で、先日youtubeに「フィリピンの電気代の節約方法」の動画を投稿しました。22分の長い動画なので、ご興味がある項目についてだけでも、ぜひご視聴くださいませ!!

 

【チャプター】

0:00  なぜこの動画を投稿したか

2:12  フィリピンの電気基本料金と地域性

4:11   電化製品はインバーターか否か

7:28   エアコンの馬力

12:15 空調効率

16:05 本体と室外機のそうじ

18:27 まとめ

 

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実は直近の請求は2700ペソだったのですが、3月のロックダウン以降は4割ぐらい上がりました。そりゃそーです、ほとんど家のいるわけですからね。で、よくよく考えてみると、フィリピン在住邦人の方はよく「フィリピンの電気代は高い」と言うのです。

 

たしかに1kwあたりの基本料金は日本よりは高いようですが、それでもうちは2000ペソぐらいだし、うちのまわりのフィリピン人の家はだいたい500~1000ペソぐらいなんですよね。私は日本にいた頃の電気代の方が全然高かったです。

 

今回ネットでいろいろ調べてみました。見たのは主にブログなのですが、「たしかにそうだな、間違ったことは言ってないな」とは思ったのですが、どうもこちらで実際に住んでる人が考えてる電気代のポイントとは少し違ったので、今回は「現地のフィリピン人は電気代の何をポイントにしてるか」について説明していきたいと思います。

 

1、地域性

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うちはダバオ市内なのでダバオライト、マニラならメラルコ、セブならべコという電力会社があります。で、これらは民間の会社なんですが、地域の独占企業で競争相手がいないんですね。てことで電気料金は好きに決められちゃうわけです。

 

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地域性があって1kwあたりの基本料金はいくらか差があるのですが、フィリピンの平均としては1kwあたり24円から25円ぐらいのようです。日本が21円から22円ぐらいらしいので、フィリピンの電気代の方が高いことになります。

 

フィリピンは物価の安い国ですから、これってめちゃくちゃなことなんですよね。しかし歴代政権が財閥と癒着して、これを放置してきたわけです。ただこれは今もどうにもならない事情があるのです。

 

ドゥテルテ大統領はこの問題に切り込みましたが、コロナで手いっぱいだし、残りの任期が1年半と考えると、どうにもならなさそうなので、この話はこれで終わりです。まあフィリピンの電気代はそもそも高いってことです。

 

 

2. インバーター

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インバーターがポイントになります。このインバーターかどうかで電気代は大きく変わります。家を買って、自分でエアコンを買う人はほとんどインバーターエアコンを購入するから問題ないと思います。

 

但し問題は古いエアコンを使用している家と、エアコンが備え付けの住居に入居する人なんですよね。ちなみに電気代のブログを書いてらっしゃる方はたいてい賃貸でした。

 

たとえば賃貸のコンドとかアパート、入居する前に「ここのエアコンはインバーターかどうか?」なんて確認をする人はあまりいないようですが、実はこれが運命の分かれ道になるのです。

 

あと冷蔵庫は落とし穴です!!funished、つまり家具備え付けの賃貸物件に入居する場合、冷蔵庫もインバーターか否かを調べなきゃいけないのです。で、賃貸物件のエアコンとは冷蔵庫はインバーターでないものがけっこう多いです。

 

それはインバーターでない物は安いからです!!電気代を払うのは施主や大家ではないので、安い物を買っているケースが圧倒的に多いのです。

 

つまりfunishedの物件は「事前の下調べが必要」ということです。但し滞在期間にもよりますよね。たとえば3カ月とか半年の短期滞在の人とか、駐在で会社が指定したコンドに住むとかであればしょうがないですよね。

 

 

しかし例えば「3年住む」とか、そのぐらいのスパンで住む予定がある方ならば、まずは下調べして、賃貸でもエアコンと冷蔵庫はない物件を選び、ご自身で買う方がいいと思います。

 

窓付けタイプでインバーターではない古いエアコン付きの物件などに入居すると、ドツボにハマりますよ。

 

ご自身で購入すれば、電気代は少なくとも半額、使い方によっては1/3、1/4には収まるし、使用したエアコンは帰国する前に売ればいいのです。

 

ちなみにけっこうカンタンに売れるんです、この国は。で、もう一つ賃貸の場合には「エアコンは自分で買うべき」という大きな理由があるのです。

 

3. エアコンの馬力

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「電気代は高い」とブログを何個も読みましたが、どこにもエアコンの馬力のことは書いてないんですよね。これもかなり重要なことなんです。フィリピンではhp(horse power)という単位で馬力を表示してます。そして「どのぐらいの広さにはどのぐらいの馬力が適正」という基準もあるのです。

 

日本の方が賃貸物件に入居する際には、おそらくですけど、「適性なエアコンがあるはず」という思い込みがあるんじゃないかと私は推測してます。で、実際にはほとんど適性ではないです。元々狭い部屋は別ですが、たいてい馬力が足りません。

 

この馬力ですが、日本人とフィリピン人で考え方が少しちがうところがあるのです。日本人というのは電気関係に詳しい人という意味で、フィリピン人というのは電気屋さんのエアコン担当の人とか電気工事の人のことです。

 

共通するのは「部屋の広さに対して適正な馬力の物を購入すべき」ということなのですが、ちょっと考え方が違うところがあるんです。

 

日本人は「馬力が大きいと消費電力が大きくなって電気代が高くなる」という考え方で、フィリピン人は「馬力が大きいと冷気を出すのは初めの数分だけで、あとはほとんど冷気が出ないから省エネになる」と言うんです。

 

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私はどっちも正しいような気がしました。で、なんでいろいろ聞いたかというと馬力が大きくなると、エアコンは高いからなんです!!うちはそんなに余裕があるわけではないですからね。ぶっちゃけ、同じ機種でも馬力が違うと、かなり金額違います。

 

そもそも賃貸住宅に入居する時にエアコンの馬力とか確認しますか?私は聞いたことないです。で、冒頭に出てきたマニラの友人にも聞いたんですけど、「知らない」って言うんですよね。

 

さらに「インバーターかどうかも知らない」って言うんですよ。まあ彼の場合は余裕があるからいいのかもしれないけど、私はマネできません。

 

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うちのリビングルームは50㎡なので2.5hp、ベッドルームは夜は気温も下がるので大した馬力もいらないだろうと思って1hpのを買いました。パナソニックのやつです。

 

ちなみにリビングルームのエアコンは12~22時の使用で、ベッドルームは22~6時までの使用、つまり1日18時間エアコンを使用してるということです。

 

とにかく馬力は確認された方がいいと思います。馬力が小さいと冷気がずっと出っ放しで電気代が高くなるからです。もちろん馬力が大きい省エネタイプのエアコンは高額ですが、数ヶ月で元が取れるし、暑いのにエアコンの電気代を気にしながら生活するのはストレスになりますよね。もちろん余裕がある方は別ですが。

 

4. 空調効率

これは家の環境、例えば高層ビルなのか?うちみたいに緑が多い田舎の平屋なのか?とか、あと住宅の構造、例えば屋根の大きさとか、いろんなことがあるとは思いますが、今回は2点のみ紹介させて頂きます。

 

①扇風機

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まずは扇風機です。うちのエアコンの設定温度は29度の時が一番多いのですが、それでも寒いぐらいの時が多いんです。というのは扇風機を併用してるからなのです。

 

結局エアコンは、体感温度を下げればいいわけですよね。扇風機を使えば涼しいです。そして扇風機の位置はエアコンの近くにし、そうするとエアコンから出る冷たい空気を直接来るから涼しく感じます。

 

あとは室内の空気循環です。ご存知の通り冷気は下に行きますよね。だから室内の空気を循環させないと、足元だけが冷えるなんてこともありますよね。

 

 

とにかく扇風機を使うことにより空調効率はよくなるのですが、日本人の方に聞くと「冷房を使ってるのに扇風機を使うと、電気代が二重にかかってもったいない」という方が多いのです。

 

でも逆なんですよね。扇風機を使わない方が、エアコンがより稼働して電気代が高くなるのです。尚、扇風機の電気代はおよそエアコンの1/10だそうです。ちなみにこの話はダイキンのサイトに書いてました。

 

②窓

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いくらエアコンをやっても熱を遮断しないと、空気は冷たくならないですよね。熱の出入りが一番大きいのが窓なんですよね。要は窓の遮断性と断熱性を高めないと、空調効率が悪くなってしまうわけです。

 

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で、フィリピンの家の窓で問題なのは「ジェラシー」と呼ばれるフィリピンでは一般的な窓なのです。この窓は開けると開口部が広いので、「風通しが良い」という利点もあるのですが、閉めても隙間があるのです。つまり部屋の気密性が低く、空調効率が悪くなり、電気代が高くなります。

 

日本みたいな窓か?ジェラシータイプか?どちらが良いか?それぞれのライフスタイルなんですよね。「エアコンが嫌いで使わない」という方の場合はジェラシー、エアコンが必要という方は日本のような普通の窓をオススメします。

 

5. そうじ

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掃除とは本体の掃除と室外機の掃除のことです。これ、やるのとやらないのではぜんぜん違うんですよね。うちは自分でやってますが、余裕がある方とか高齢者の方は業者を呼べばいいと思います。

 

エアコンクリーニング専門の業者がいて、費用的にもそんなに高くはないです。ダバオ市内なら1000ペソもしないぐらいですからね。

 

うちの場合は汚れるとすぐにわかります。設定温度を下げないと冷えなくなるんですよね。普段は29度なんですが、27度とか2~3度下げないと冷えないとか、そういう時はたいてい本体と室外機にほこりが溜まってます。で、その分もちろん電気代は高くなります。

 

6. 盗電

これは電気を盗まれるということ、つまり「電気泥棒」ということなのですが、個人的にはあまり気にしなくていいと思ってます。というのは、すぐ気が付くからです。

 

普通の生活をしてるのに、急に電気代が上がったら、「おかしいな」と思うでしょ。で、通報すればすぐに捕まるから、まあロスがあるとしても1ヶ月分ぐらいのことなので、そんなに気にする必要はないような気がします。

 

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あと「気にしてもしょうがない」ってのもあるんですね。というのは見てもよくわからないからです。うちの真ん前の電柱はましな方なのですが、街中に行くと、こんがらがってて、電線が蜘蛛の巣みたいになってるんですね。あれじゃ見ても気が付かないと思います。

 

7. まとめ

今回は主に高額な電気代の最大の要因「エアコン」についての話でしたが、他にもあるっちゃありますよね。たとえば「電球はLEDの方が安い」とか、「アイロンの電気代は高い」とか、いろいろあるとは思います。

 

特にルソンの方は「ジーパンにアイロンをかける」という習慣もあるそうなので、電気代については一定の地域性もあるでしょうね。

 

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あと日本人特有と言えば「給湯器」がありますよね。「水のシャワーは苦手」という話はよく聞きます。うちはダバオ市内のホームセンターで、「これが一番省エネ」と言われて買いました。数年使ってみて、たしかにそうだと思います。毎日普通に温水シャワーを使ってますからね。

 

あとはマージン、つまり「手数料」というのもあります。これはコンドミニアムやサブディビジョンの場合、管理会社が電気代に手数料を上乗せしてくる場合があるのです。これは少なからずあるので、電気代が気になる方は入居する前に確認された方がいいと思います。わりと高級なとこに多いです。

 

でもやっぱり「日本人の電気代のポイントはエアコン」なんですよね。いくらフィリピンの電気料金が高いと言っても、一般のフィリピン人は1000ペソ程度の電気代で普通に暮らしてるわけですからね。

 

それは一般的なフィリピン人家庭にはエアコンがないからなのですが、在住邦人の方の電気代はケタ違いなんですよね。要はまだまだこの国では、エアコンの普及率は低いということです。

 

あと日本人の方の場合はやはりエアコンは必要だとは思いますが、エアコンなしの生活もできないことはないのです。但し場所によりけりでしょうね。例えばマニラのど真ん中ではまず無理でしょう。

 

実は私は以前「エアコンなし」で暮らしてました。この家を建て替える時に隣の妻の実家に8カ月ほど居候してたのですが、エアコンそのものがなかったのです。

 

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というのは裏庭が林みたいになってて、高木があって日光を遮ることができてるとか、林があって風通しがいいとか、そういう環境だとエアコンなしでも苦しいことはなかったです。

 

そして家が出来上がってここに引っ越してからも、エアコンなしに慣れていたので、しばらくはエアコンは買わなかったのです。でも「せっかくの新築でエアコンなしもなんか寂しいなあ」と思って、1台買っちゃったんです。妻は「どっちでもいいよ」と言ってたんですけどね。

 

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しかしこれが運の尽きでした。初めはリビングルーム1台だけだったのですが、エアコンに慣れると、寝る時にも暑くて寝ずらくなったのです。なわけでベッドルームにもう1台買ったわけです。

 

要は体が生意気になったわけです。でも日本人の皆さんが「高い高い」と言ってる電気代は毎月2000ペソ程度なわけですから、エアコン買って「大きく損したな」というわけでもないです。

 

たしかにフィリピンの電気代は高いとは思います。「日本やアメリカ、シンガポールより1kwあたりの基本料金が高い」ってのは異常でしょうね。でもポイントさえ押さえれば、うちみたいに毎日エアコンを18時間使っても、月の電気代2000ペソ程度で暮らすことはできるのです。

 

皆さんはどうかわかりませんが、こんな物価の安い国に来て、電気代を節約するのって、私は嫌なんですよね。せっかく南国に移住して、電気代の節約ってのは、どうもイメージ湧かないのです。だから全く節電してないんですけど、皆さんはいかがでしょうか?

 

では大変長くなりましたが結論です。細かい点を除けば、「高いエアコンを使用すれば電気代は安くなり、安いエアコンを使用すれば電気代は高くなる」ということです。この電気代の「高い安い」はエアコンの品質によって2倍3倍、使い方によっては5倍10倍にもなるということです。このブログが皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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