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ダバオ Davao Dabaw byえくえく

フィリピンの次期大統領は誰?前編

皆さん、こんにちは。久々のブログ更新、えくえくです(^_^) 今回は「フィリピンの次期大統領は誰になるのか?」という話ですが、大変長くなるので、前編後編に分けました。で、今回は前編です。

 

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フィリピンの大統領の任期6年で、次の大統領選挙は再来年、2022年5月9日に行われます。前回は2位に670万票の差をつけてドゥテルテ氏の圧勝でした

 

そもそもドゥテルテ氏は前評判はあくまでも台風の目で、本命ではなかったのですが、蓋を開けたら圧勝だった。それは多くの国民が、ドゥテルテさんがダバオ市長時代にやった「厳しい規律」を求めたということです。

 

そしてその厳しい規律の中には、私が住むダバオ市でやった「超法規的殺人」も含まれるということです。

 

立候補の届け出はおそらく来年、2011年の10月になるはずなので、あと1年です。まだ誰が立候補するかわからない状態ですが、改革を期待されたドゥテルテ大統領はコロナで手一杯なので、フィリピン国民の関心は次期大統領に移ってきてます。

 

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というわけで、今回は私なりに予想してみました。尚、youtubeにも投稿してるので、ぜひご視聴くださいませ。

 

1. グレース・ポー

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まず軸になるのはグレース・ポーだと思われます。この人は現在上院議員で、前回の大統領選挙でも910万票の得票がありました。で、次期大統領選挙でも、おそらく900万票前後の得票があるはずで、今のところ計算できる票を持つ一番手です。

 

グレースポーの武器は2つあります。まず一つ目は「孤児から大統領へ」というキャッチフレーズが非常にインパクトがあることです。どの国の人もサクセスストーリーは好きですからね。

 

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グレース・ポーはイロイロという場所の教会に生まれてすぐに捨てられていたそうで、5歳の時に映画界の大スターで監督でもあったフェルナンドポーに拾われて養女になりました。

 

それから勉強してアメリカの大学を卒業し、アメリカで学校の先生をしてたのですが、帰国して政治家になり、大統領を目指すことになりました。それはなぜか?

 

それはお世話になった義理のお父さんフェルナンドポーが大統領選に敗れ、その半年後に病気で亡くなったから、その意志を継ぎたいということだったのでしょう。但しそれがフェルナンドポーの遺言かどうかはわかりません。

 

これで大統領になったら、もう映画でしょ?これだけのサクセスストーリーは映画でもなかなか作れないですよね。このストーリー性が最大の武器で、もう一つの武器はなんと言ってもお父さんの支持者を引き継いだことです。

 

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もちろんそのまま100%引き継いだとは思えませんが、何割の強い支持者は先代から残っているはずです。だから選挙ポスターにもたいていフェルナンドポーの顔が映っています。

 

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特筆すべきはその数なんです。フェルナンドポーは大統領選でアロヨに負けたとはいえ、接戦だったのです。1200万票近く得票があったわけですから、いわゆる惜敗でした。

 

そして通夜の時には200万人の弔問客がいたそうなので、そりゃ相当数の支持者が、娘のグレースポーを引き続き支持しようと思うのは自然な流れです。

 

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実際に2016年の大統領選挙直前、3月の支持率ではトップでした。

 

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そして2019年の中間選挙でも実質トップ当選でした。これはトップ当選のビリヤールは大手ゼネコンの創業者一族の奥さんなので、まあお金ですよね。1位当選でも「誰?」という声も少なからずありました。

 

それに対してグレースポーはそれほど豊富な資金源があるわけではなかったので、実質1位だったと言っていいと思います。あとこの人は女性からの人気もあるので、次期大統領選挙も900万票程度の得票はあるのではないかと、私は思ってます。

 

つまり他の候補者はこの「900万票を上回る得票があるかどうか?」というのが立候補の基準として考えると思ってます。

 

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もう一つの意味は、次期大統領選挙が前回並みの投票率で、候補者が5人だとすると、平均で約900万票ですから、やはりこのグレースポーの900万票という数字が基準にはなってきます。

 

で、ここまで言うと大統領候補一番手みたいに聞こえるでしょうが、そうは思えない部分もあるのです。

 

それはなぜかと言うと、一言で言えば蓮舫みたいだからです。国会なんか見てても、文句と批判ばっかりで、なんか品のいい蓮舫みたいなんです。

 

なわけで人気はあるけど、これといった実績もないというのがグレースポーなんです。非常に微妙なポジションですよね。

 

 

2. マニー・パッキャオ

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次は言わずと知れた「フィリピンの英雄」マニーパッキャオです。ボクシング6階級制覇、国によっては8階級制覇とも言われている世界的なボクシングのチャンピオンで、フィリピン国内では上院議員でもあるのです。

 

但し現在、次期大統領の人気では4〜5%程度なので、今のままならまず立候補することはないと思います。

 

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5%なら、4480万×5%=220万ですから、900万票は得票があると思われるグレースポーには、現状では全く届かない。

 

地元ジェネラルサントスでは、政治家としても絶大な人気があるのですが、ぶっちゃけ国政レベルでは、そんなに国民の評価は高くないのです。

 

但しパッキャオには取り巻きがいるんです。その取り巻きが大統領選挙に立候補させたくてしょうがないのです。

 

最近の話ですが、ある大物プロモーターが、パッキャオは大統領選挙に出馬するって言っちゃったんです。で、すぐに撤回はしたんですけどね。

 

つまりフィリピン人はボクシングと政治家の実績は分けて考えているということなのですが、日本人とかアメリカ人によく、次の大統領はパッキャオだねとかよく言われますが、これは違和感があります。

 

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あともう一点のネックは二足のわらじ。パッキャオはまだ現役続行しており、毎日トレーニング。例えば試合があっても、それは上院議員だから許されるのであって、大統領が非常時にボクシングの試合でいないってのは、いくらフィリピンの英雄でも許されないと思います。

 

なわけで、パッキャオが大統領選挙に出馬するなら「ボクシングを引退してから」ということが必須条件になると思います。さて1年半後にどうなるか?

 

しかし「引退して大統領」というのは、「孤児から大統領」というキャッチフレーズよりも、フィリピン国内に於いてはインパクトがあるはずで、これは切り札になるでしょう。

 

あと個人的には大ファンなので、将来的には大統領になってほしいとは思ってます。但しそれまでには、一定の国作りをやっておく必要もあるとは思います。

 

というのは、全くの私見ですが、「泥舟に乗せたくない」というような国民感情もあるような気がするからです。

 

あの大統領にして「この国は腐りきっている」と言ってるわけですから、この国は汚職などで腐りきってます。そして1年半後はコロナの影響もまだあるだろうし、まさに泥舟状態。そんな状態で「フィリピンの英雄を汚したくない」というような気持ちもあるような気がします。

 

 

3. ボンボン・マルコス 

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次はボンボン・マルコスです。この人は亡くなったマルコス大統領のご子息ですから、文字通りマルコスのボンボンなわけです。

 

で、大統領選挙にはかなりの関心があるとテレビで言ってましたが、大統領か副大統領の方かはまだよくわかりません。

 

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というのは前回落選した副大統領選挙の時に、お母さんのイメルダ夫人が「副大統領なんて大した権限もないのになぜ立候補した?なぜ大統領じゃないんだ?」とテレビで言ってたからです。

 

だからどっちかわからないけど、とにかく立候補しそうな気配はあります。前回の副大統領選挙は接戦で負けたのですが、不正得票操作があったとして、最高裁に不服申し立てをしました。

 

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フィリピンの選挙では不正得票操作はよくあることですが、行われるのはたいてい夜中から明け方にかけて。でも今まで覆ったことはないので、この国において不正得票操作は、やった者勝ちということになります。

 

それから2年経ったおととし2018年の8月にドゥテルテ大統領は、「能力あるリーダーに後を任せられるならば、大統領をやめる」と公言してます。

 

これは副大統領がボンボン・マルコスになった場合は、あとを任せられると言ったわけで、ボンボンマルコスはそれだけ大統領の信任が厚いということは、国民がわかることになりました。

 

ま、大統領やめるなんて言えば、外国の方は無責任と思われるでしょうが、この国ではそれがまともな神経の人という評価になる。あと体調不安という面もありました。

 

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とにかく政治家、官僚、まわりはほとんど汚職をやってるわけですから、国民のためにクリーンな政治をなんて感覚があると、頭がおかしくなる可能性もあるということは国民はわかってるようです。

 

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ちなみに前大統領のニックネーム知ってますか?コラップですよ、コラップ。コラプションとは汚職のことですが、一国の大統領のニックネームが汚職なんて国あります?

 

後編予告 

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今回は立候補の噂がある3名を紹介しましたが、次回の後編が本丸になります。後編はダバオ市長サラ・ドゥテルテと・・・


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副大統領レニー・ロブレドと・・・


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マニラ市長イスコ・モレノ、以上3名の話になります。


私は外国人ですから、内政干渉はすべきではないとは思いますが、日本と違うのは、この国の場合は大統領によって普段の暮らし向きが変わってくるということです。

 

あと私の場合は家族がフィリピン人なので、政治には関心を持たざるを得ません。というわけで大変長くなりましたが、次の後編が本丸ですので、後編もぜひご覧くださいませ!!

 

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