そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

フィリピンの次期大統領は誰?後編

皆さん、こんにちは。久々のブログ更新になったえくえくです(-_-;) 今回は「フィリピンの次期大統領は誰になるか?」の後編です。尚、前編では3名の方を紹介しました。こちら↓です。

フィリピンの次期大統領は誰?前編 - そうだ!フィリピンに住もう

 

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尚、YouTubeにも投稿してるので、ぜひご視聴くださいませ!!では活字版始めます!!

 

1. レニー・ロブレド

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まずは現副大統領レニーロブレド です。今フィリピンの政治家の中では、この人が一番やる気満々ではしゃいでますが、「大統領になる可能性は100%ない」と断言できます。


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しかしこの4年半、この国の形を作ってきたのはこの人でもあるので、100%大統領にはならない人の話ですが、この項目は長くなります。それは次期大統領選挙のポイントにもなるからです。

 

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接戦でした。


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そもそも副大統領になったこと自体が疑惑でした。この件はまだ係争中のようですが、まあそれでも1000万以上の得票はあったと思います。

 

この国のシステムとして大統領選挙と副大統領選挙は別々にやりますが、大統領の暴走のお目付け役という意味では、違う政策だったり、違う党の人がやるのはいいことだと思います。

 

つまりロブレド は国民から大統領のお目付け役として副大統領に選ばれたのですが、大統領の言うことには全て反対・・・しかしこの4年半でロブレド本人の意図としないところで、大きな役割を3つ果たしたのです!!

 

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ロブレドは副大統領に就任した年に同じ自由党の仲間だったデリマを助けるためにアメリカへ行きました。

 

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デリマというのは元司法長官で麻薬組織に関与し、何かと便宜を図っていたのです。で、国内では証拠がありすぎてどうにもならないなら、アメリカ政府に泣きついて、人権問題にすり替えようとしたのです。

 

これが厚顔無恥としか言えないことで、国内ではwalang hiya(恥知らず)と、多くの国民から批判されました。金銭授受の証拠が山ほどあり、刑務所内では自分の誕生日に大物麻薬ディーラーを参加させたビデオまでありました。

 

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また見ただけでも吐き気がする麻薬密売人とのスキャンダルビデオ・・・

 

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しかも一般のニュースでも取り上げられたので、国民は知っているのです。

 

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収監中の大物麻薬密売人が、デリマは悪くない~♬と、この時裁判中だったデリマに応援歌を歌っているビデオは、フェイスブックで数十万件シェアされました。

 

こういうことは国民はみんな知ってるんですよ。こんなくだらないことを人権問題にすり替えて、アメリカまで持って行って、この時多くの国民はロブレド を「国の恥」と思ってたわけです。

 

しかもそれだけのために何度アメリカに行ったか?副大統領になってからアメリカにいた期間の方が長かった。よその国の政府やマスコミを利用して、フィリピンの大統領の悪口ばっかり言ってたらどうなるか?そりゃ反感買いますよね。

 

 

まあロブレドは弁護士でもありますから、人権問題と言えば、それなりに道理は立つように見えますが、国民はそんなこと思っておらず、その人権問題にゴシップ的に乗るのが日本人を含む外国人ばかり・・・

 

それはロブレドや自由党が守りたい人権はデリマであり、麻薬の密売人であり、麻薬の常習者だからです。国民が守ってもらいたいのは被害者。例えば子供、この国で父親にレイプされる子供がどれほどいるかってことです。

 

しかしそれに乗っかるバカなマスコミもいる。それが日本のマスコミ。ほとんどのマスコミがフィリピンに特派員がいないから、abs-cbnから情報取っているのでしょう、自由党と蜜月のメディアから・・・。

 

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ちなみにabs-cbnの記事はダメです。日本人の翻訳記事もネタ元がabs-cbnの場合はダメです。それは長年自由党と蜜月の関係にあり、反政権の記事を意図的に書くからです。あとInquireもabs-cbn系なので同じことです。

 

そもそも対立する関係ではなく、「ドゥテルテ氏が大統領になったら悪事が明るみに出そうだし、利権がなくなるから、事前に牽制してた」というだけの話に「対立からの報復」という言葉を使う日本のマスコミのくだらなさには呆れてしまいます。

 

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で、どうなったか?ドゥテルテ大統領の信任を問う中間選挙上院議員自由党は全敗、つまり当選0。国民の審判は下りました。しかも自由党中間選挙前、abs-cbnを使ってフェイクニュースを連発していたのですが、国民は惑わされなかったのです。

 

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ドゥテルテ大統領の息子の息子が麻薬取引に関与している」というフェイクニュースを流した犯人は自首しました。自由党から依頼され、50万ペソ(110万円ぐらい)の報酬を受け取ったそうです。

 

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この人はリオオリンピック女子重量上げ銀メダリスト「ヒディリン・ディアス」さんです。彼女もまた自由党員だった父親の指示で大統領を窮地に陥れるフェイクニュースを流しました。

 

そして彼女はそのことをテレビの生中継で言ってしまったのです。やはりスポーツマンなんですね。自分がやったことが心苦しくなったのでしょう。しかし彼女はこの件で「フィリピンのヒロイン」の座を下ろされることになりました。

 

そもそも「大統領の支持率80%」には違和感があります。この国は社会主義じゃないし、もっといろんな意見があっていいはずです。

 

しかし副大統領や自由党があまりにひどいから、国民に選択肢がなくなってしまい、結果的に大統領に支持を集める結果になったのでしょう。そういう意味では「国をまとめた」という役割はあったと思います。

 

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大統領は難病を抱えていて健康不安があり、「もし副大統領がボンボン・マルコスになったらやめる」と公言したのが2018年でした。それは副大統領選挙の不正得票操作をボンボン・マルコスが提訴していたからです。そしてボンボン・マルコスはそれほど大統領の信任が厚かったのです。

 

フィリピンは大統領がやめると、自動的に副大統領が大統領になるシステムです。というわけでドゥテルテ大統領は「ロブレド がいるからやめられない」と公言しており、そう意味でロブレドはこの国にとっての必要悪だったのかもしれません。

 

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しかし「ロブレドが100%大統領になれない」ことは、自由党の党首アキノもわかってるはずです。ではロブレドが出馬する場合、選挙資金を出すのか?私は出さないと思ってます。

 

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これは単なるフィリピン国民の噂ですが、アキノ前大統領は「クリス ・アキノ」を担ぎ出すのではないか?という話があります。

 

クリス・アキノはテレビの人気司会者で知名度が高く、アテネオ大学出身の秀才で、お兄さんが前大統領アキノ、お母さんは第11代大統領で実家はコファンコ財閥、そして純度100%生粋の中国人(国籍はもちろんフィリピン)です。

 

日本の方にわかりやすく言えば、お母さんが元総理大臣で住友財閥のお嬢様、お兄さんが安倍晋三、妹の本人は上沼恵美子という感じです。しかしテレビのインタビューなどを見ても、本意かどうかはわかりませんが、どうも本人にはその気がないように見えます。

 

しかし自由党の切り札がもうない・・・。次の上院議員選挙でも議席は取れないだろうし、じゃどうするか?

 

2. サラ ・ドゥテルテ 

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この人が私が住むダバオ市の市長「サラ・ドゥテルテ」です。副市長から父の跡を継いで市長になり、「大変よくやっている」とダバオ市民にも評判です。

 

そして現在「次期大統領の人気ランキングでは1位です。お父さんのドゥテルテ大統領路線を継承してもらいたいという国民が多いのでしょうね。


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コロナ禍以降、軍と行動を共にするためにこの髪型にしたそうです。ちなみにお父さんと顔が違うのは、お母さんが元CAのドイツ人のだからです。お母さんに似てよかったですね(-_-;)

 

サラさんは父親譲りの一般市民の味方で、副市長時代には不法居住地域の立ち退きに立ち会ったのですが、なかなか立ち退かない不法居住者・・・そして立ち退きを決行しようとした裁判所の役人に「2時間待ってあげなさい」と言ったのに、待たずに立ち退きを決行したので、その役人を殴ってしまったのです。

 

これは暴力沙汰なので、もちろん賛否両論でしたが、当時ダバオ市長だった父親から「一般市民の味方をしたのだから謝らなくてもいい」と言われ、この件は大きな処罰もなしに終わりました。

 

私がダバオ市に初めて来たのは2009年で、それまでマニラ、ブラカン、パンパンガなどルソンとはあまりにも違ってビックリしました。「ここは本当にフィリピンなのか?」と思ったぐらいです。それほど自然豊かで治安がよかったからです。それで移住を決意したわけです。

 

 

そして移住して今も平和に暮らせるのは当時ダバオ市長だったドゥテルテ氏のおかげで、私だけではなくダバオ市民も皆そうなのです。

 

妻や義父や親戚などの話を聞くと、30年前のダバオ市はマシンガンを持った武装勢力がやたらといて、強盗殺人やレイプなどが絶えなかったそうです。

 

そしてそれを助けてくれたのがドゥテルテ氏だったので、ダバオ市民にとって同氏は命の恩人という存在なのです。特にマシンガンを持って先頭に立ち、一般市民を守るために武装勢力と戦った姿は、オールドダバオ市民の目に焼き付いているそうです。

 

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つまりダバオ市とは「命がけで一般市民を守った人」に恩義を感じている街であり、ここが「Duterte City」と呼ばれるのはそういう経緯があるからです。

 

よくドゥテルテ氏のことを強権とか独裁と言う人がいますが、それは同氏が何をしてきたか知らない人がいうことで、その証拠に今でも国民からは高い支持率があります。

 

2017年9月、ドゥテルテ大統領は実娘サラ・ドゥテルテ氏を次期大統領に推薦することをあきらかにしました。ドゥテルテ氏はこの時、「サラは弁護士として働く強い女性であり、法律に精通しているダバオ市長である。サラ以外の人物を大統領に推薦することはできない」と語っています。

 

2019年2月、大統領の信任選挙になる中間選挙の応援演説でルソン島へ行った際、サラさんは記者団に対し、「大統領選に立候補するかどうかは21年1月が決断の期限になるでしょう」と述べてます。

 

そして2020年7月、どういう心変わりなのか?よくわかりませんが、ドゥテルテ大統領は娘のサラさんに「大統領選には出るな」と公言してます。これは何が原因での心境の変化かわかりませんが、娘の実を案じてということなのか?よくわかりません。

で、これからどうするか?現在サラさんは人気1位、支持率30%前後で2位以下10%前後ですから、今大統領選挙をやれば、ぶっちぎりで勝つことになります。そしてまだ立候補の表明はしてませんが、否定もしてない状態・・・

 

直近ではお父さんであるドゥテルテ大統領の反対もありましたが、結局は国民の意向に沿うような形になるのだと思います。これにはお父さんも逆らえないでしょうね。

 

3. イスコ・モレノ

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この人がイスコ・モレノマニラ市長です。素晴らしい人物で、逸材中の逸材です。私見ですが、私はいずれ「この人にこの国を背負っていってもらわなければならない」と思ってます。

 

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モレノさんはマニラの貧困地域トンドで生まれました。そしてフィリピンでは珍しい一人っ子でした。

 

父親はマニラの北港で荷役人夫として働いていたそうですが、その生活は大変貧しかったそうです。貧乏だったモレノさんは、おもちゃや洋服など、子供が喜びそうなものには縁遠かったそうです。

 

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モレノさんは小学校時代、新聞紙やペットボトル、空き缶などの廃品をスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ山から集めて販売し、家族の生活費をサポートしていたそうです。

 

高校時代も生計を立てる為に忙しかったので、思春期の子供が楽しむパーティやお出かけなどを楽しむことが出来ず、10代を過ごしたそうです。

 

そして高校卒業と同時に、推薦入学で海上大学に入学したことで、人生は変わっていきます。トンドのゴミ山で、テレビプロデューサーのウォウィー・ロハスモレノさんを見つけたのです。

 

 

そしてabs-cbnの「ジェルマン・モレノのバラエティショー」に出演するようになりました。しかしモレノさんはテレビ出演で浮かれることもなく、政治に生きる事を望みました。

 

そしてマニラトンド地域の評議員に選ばれ、2001年にはマニラ6区のどの評議員よりも多い票を得て再選され、3期の評議員を常に1位で当選し続けました。

 

モレノさんは自身の経験から「貧しいものに権利が無い、政治には真実と正義がない」と感じ、よりよい社会を求めました。

 

そしてモレノさんは、フィリピン大学の行政コースNCLRGでローカルな立法と財政のコースを学びました。そして今、マニラ市長として辣腕を振るってます。

 

しかしクリアしなければならない問題が1つあるのです。フィリピン大学、abs-cbnのバラエティショー・・・この2つが重なると、フィリピン国民はどういう印象を持つかわかりますか?

 

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それは「自由党の影」です!!これは国民レベルの噂ではありますが、そういうマイナスイメージは、ご自身のパワーで払拭してもらいたいと思います。

 

ちなみに私は個人的にはモレノさんは自由党とは関係ないと思ってます。しかしモレノさんには、そういう色眼鏡で見る国民も大勢いるということは認識してもらいたいです。

 

4. まとめ(次期大統領選挙展望)

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大統領がサラさん、副大統領がモレノさん、これが私の予想で希望でもあります。モレノさんは逸材ですが、次期大統領人気では現在3番手です。

 

この意味は、国民が次期大統領に求めることは「ドゥテルテ大統領路線の継承」だと思います。ならばサラさんが大統領になるのが、一番自然な流れのはずです。

 

現在のモレノさんの人気はサラさん、グレース・ポーの次で支持率10%程度なので、今のままの状態ならば大統領選挙で負けてしまいます。

 

私はモレノさんには「土をつけるべきではない」と思ってます。モレノさんは不世出の逸材です。一度たりとも「選挙で負けた」というイメージを国民に対して与えてはいけない・・・それはいずれ大統領になってもらわなければならない人だからです。

 

尚、サラには一つ弱点があります。親子二代の弁護士なのはいいのですが、なんせお嬢様育ち・・・これはコロナ対策で失政を生む可能性があるのです。

 

貧困層は全くと言っていいほど防疫ルールを守らないこの国で、お嬢様育ちで貧困層の本質がわからないということは致命的なのです。たとえばサラさんが貧困地域に行ってもわからないのです。それは貧困層は、人が見てないところで悪いことをするからです。

 

しかしそれを熟知してるのがモレノさん!!この二人が今のこの国においては最強タッグだと思います。

 

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それと気になるのがボンボン・マルコスの存在です。大統領選出馬は、サラさんとボンボン・マルコスの両者のいずれかで大統領が調整するでしょう。ボンボン・マルコスは漠然とした人気順位では現在5〜6位と低いものの、サラさんが立候補しないとなると、サラさんの支持票が一気に集まる可能性もあるのではないでしょうか。

 

私はサラさんが立候補しない場合、その最大支持票は「ボンボン・マルコスに7割、モレノさんに2割、その他1割」ぐらいではないかと思ってます。現在人気2位以下は混戦なので、「誰がサラさんの支持票を集められるか?」ということで次期大統領は決まると思われます。

 

そして2028年にはモレノさんが大統領、2034年大統領にはパッキャオというのが流れになるような気がしてます。というより、これは私の夢かもしれませんね。長分にて大変失礼しました。私は外国人ですが、この国の人たちが幸せになることを願ってます。

 

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