皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 最近、友人知人がフィリピンに来たがっていて、よく状況を聞かれます。おそらく他の邦人フィリピン在住者もそうだと思います。で、今回はタイトルの「フィリピンのコロナ感染拡大はなぜ収まらないか?」について私なりの意見を述べたいと思います。
現在累計感染者数23万7000人、世界最長ロックダウンしてるのにもかかわらず、なぜそんなにいるのか?それが私が日本の友人に聞かれるポイントです。しかし実際には100万人以上はいるでしょうね。
まあ不思議と思われるのは当然ですよね。そりゃそうです、日本はロックダウンをしてないにもかかわらず、累計感染者数は7万人しかいないわけですからね。しかもフィリピンの人口は1億人ですから、日本の方が人口は多いのです。
私が住むダバオ市トリルの繁華街の様子です。
街には見張りの警官がたくさんいます。
トリルのGモール内の様子です。まず熱感知機をおでこにあて、それで熱がなければ、手を消毒して入場します。
Gモール内グロッセリーのレジ前です。どうですか?ぶっちゃけ問題ないでしょ⁉️日本よりむしろ防疫対策してるように見えますよね。しかしこれはフィリピンのテレビニュースに出てくる表の顔で、実際には「裏の顔」があるのです。
これはうちの隣の家の正面の様子で、毎日こんな感じです。うちの前にはスクワッター(不法居住者)の集落があり、そこの人たちは子供のみならず、大人もマスクはしてません。
これがフィリピンの大雑把は人口構成比率で、私が住むダバオ市内の村では、人口2万に対し、4割がスクワッターの不法居住者、つまり貧困層から低所得層の下のランクの人たちが住んでいるということです。
ダバオ市内の他地域やマニラ市、ケソン市、セブ市などの友人に貧困地域の様子を聞いたところ、やはりうちの前と同様に、ほとんどの人がルールを守ってないとのことでした。そしてこれがフィリピンの裏の顔です。
3月のロックダウン当初、ECQというかなり厳しい防疫封鎖をしており、その頃はパトカーの見回りも来てました。しかし放送しながら回ってたのです。
スクワッターの人たちはその放送を聞けば、一斉に家の中に入り、パトカーが通り過ぎると、また家の外へマスクもせずに出てきました。つまり5分程度防疫封鎖したということで、パトカーの見回りは全く意味のないものでした。
あと現在パトカーの見回りに代わって、バランガイポリスの見回りをやってますが、ただ回ってるだけで、全く取り締まりなどしてません。
そりゃそうです、バランガイポリスは一定の報酬はあるものの、村のボランティアのようなもので、私の地域ではスクワッターの人たちがバランガイポリスをしてます。つまり仲間を取り締まるわけがないのです。
ダバオ市ではクラスターがあったc-23という地域を封鎖したことがありますが、日常的に監視してるわけではないのです。しかし日常的に監視しないと、感染拡大は収まらないのです。
それは感染者がいたら集落の中に隠すからです。そうなると家族や周りの人も感染し、そのまま街中へ出て行きます。もちろん貧困層の人たちも街中へ出る時はマスクをしますが、手はどうにもなりません。
街中へ出て買い物をする時、商品を触りますよね。そしてお金を触りますよね。そしてそういうことからも感染拡大するのです。感染経路は飛沫感染だけではないのです。
しかしSNSで文句だけ言ってるだけじゃ、話になりませんよね。私は自分の意思でこの国に来た永住者なので、この国には何らかの貢献をするべきと思ってます。
私は何か問題があって意見がある時は、facebookにあるダバオ市の御意見箱のようなサイトにメールを送っており、今回ももちろん送りました。
内容はこれです。「クラスターがあってから封鎖しても遅い」のです。貧困層の地域には警察官の24時間監視が必要なのです。前述の通り、クラスターが発覚した時点では既にウィルスは街へ拡散されているので、一見ロックダウンが成功したように見えても、その2週間から1ヶ月後には感染拡大すると推測できます。
しかし今回は何のレスポンスもなかったので、知人ルートで直接担当者に会いにダバオ市役所まで行ってきました。
そして数日後に返事があり、「警察官の数が足らないから無理」とのことでした。言われてみればたしかにそうです。ダバオ市の場合は、人口150万人に対してスクワッター居住者が2〜3割です。
少なく見ても30万人はスクワッター居住者がいるわけで、30万人を24時間監視する警察官の数がいるわけないのです。我ながら自分の意見がいかに無理難題かはわかりましたが、市の担当者がその必要性を認めてくれたのはちょっと嬉しかったです。
この件については、不肖私えくえくが「youtube」で28分熱く語ってます。これから「フィリピンに行こう」と思われる方はぜひご視聴くださいませ!!
結論としては「フィリピンはしばらくやめといた方がいい」ということですが、フィリピンで日本人相手に商売をされてる方には申し訳なくも思ってます。営業妨害になりますからね。しかしやはり「真実は言わなければならない」とも思ってます。
尚、ダバオ市は大したことないのですが、もうこうなってくると、「ダバオ市だけよければそれでいい」なんて考え方はできないのです。実は当初はそういう考えもあったのですが、ここまで混沌としてくると、やはり「ダバオだけよければいい」と今は思えなくなりました。
フィリピンの貧困層3000万人、低所得層の下の方が2000万人として、人口の半分5000万人程度の動きを「住居地」に於いて監視しなければ、感染拡大は止められないはずなので、現状は「打つ手なし」です。しかしこれからフィリピン人と共に対策を考え、この国に貢献していきたいと思ってます。でないと真面目な9%の中間所得層が干上がってしまいますから。
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