皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 3月19日、コロナウィルスの脅威により私が住むダバオ市は「Lockdown」、つまり封鎖されました(-_-;) なわけで今回は、ダバオ市が封鎖されてからの2日間の様子をお伝えしたいと思います。日本とは全く違うだろうし、おそらくマニラやセブとも様子は違うと思います。
ダバオ市は人口150万人に対し、コロナウィルス感染者はただいま1〜2名で、調査対象者が10名という状況です。サラ・ドゥテルテ市長(大統領の娘さん)の声明はカンタンに言うと「ダバオ市民は市外に出るな！よそ者はダバオ市に来るな、そして出て行け！！」という強硬なものです。
実際マニラからの乗客も監視され、マニラ空港からはフライト不可なので、クラーク空港からダバオ市へのフライトを行った人たちがいたため、サラ市長はクラーク空港からダバオ市へのすべてのフライトを禁止するEO9をすぐに発行しました。というわけで、最近変な髪型になったけど、父親譲りの剛腕なのです！！
そしてサラ市長は、「現時点では確認された症例は少ないですが、コロナウィルスの脅威が私たちの玄関口に届くのにそう長くはかかりません。 そして私たちの多くが病気になった場合、私たちの街は麻痺し、停滞するでしょう」と言ってます。これはイタリアやイランを意識してるのでしょうか⁉️
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またサラ市長は、「住人にパニックを起こさないで、アイテムを買いだめしないように」という声明を出しました。「買いだめはコロナウィルスからの保護を保証するものではなく、「お金の無駄遣い」だからとも言ってます。但しダバオ市封鎖前日、うちの近所のスーパーは長蛇の列でした。まあ買いだめするほど資金力がある人も少ないのですが(-_-;)
封鎖(検疫)期間中、市内で働くダバオ市以外の居住者には労働者のIDの検査が必要になります。そしてチェックポイント(検問所)もかなりものものしい雰囲気になってます。
そして昨日わかったことですが、バイクの2人乗りは不可になりました。運転者と同乗者が至近距離ということが問題のようです。アポゴルフの前で、かなりの数の2人乗りバイクが捕まってたようですが、このシステムはあまり知られてなかったので、私の村では大騒ぎになりました。ぶっちゃけ死活問題ですからね(-_-;)
うちの隣の妻の実家では、敷地内でインターネットカフェを営んでます。しかし封鎖前日、バランガイ(村役場)の指示で休業を余儀なくされました。客同士が至近距離で、子供が集まる場所ですから、これは当然営業不可になります。
サラ市長はコロナウイルスの脅威が広がる中、市内のさまざまな施設の運営停止を発表しました。これによりレクリエーション、娯楽、健康およびウェルネス施設などは、3月19日(木)午後5時から公衆衛生緊急事態宣言が解除されるまでの間、営業の停止が命じられました。
また同日よりスーパーマーケット、薬局、銀行、モール内のデパート、医療研究所、クリニック、歯医者を除くすべてのショップとすべての複合ビルの閉鎖になりました。但しパレンケ(公設市場)は通常営業してるので、食べることは困らないです。
【News】緊急事態宣言を受け、大多数の店舗が運営停止へ | ダバオッチ
しかしうちはそんなことでは怯みません！！インターネットカフェが休業になってから2日後に、併設のサリサリでwifiの販売を始めました。
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そして昨日、義弟嫁の手作りマスクが飛ぶように売れました。というのはダバオ市では、大人も子供も外出時にマスクの着用を義務づけられたからです。つまり家を一歩出たらマスク着用ということです！！フィリピン人は日本人のように自主的にマスク着用する率はかなり低いので、法的に強制するしかないのです。
あともう一つよく売れた理由は、他店は1個25ペソ(50円)で販売してるのに対し、うちは子供用のは1個20ペソ(40円)だからです。この10円の差は大きいのです。ちなみに大人用のは25ペソで販売し、大人用子供用合わせて、昨日1日で100個は売れました(^_^)
そして昨日、バランガイ(村役場)のボランティアスタッフが消毒液の無料配布に来ました。
これで手を消毒するそうです。
そして向かいの家には女性のスタッフが来てました。私の目には総勢10名ほどのボランティア青年団がまぶしく見えました(#^.^#)
そして合計4本の消毒液をもらいました。右の2本が手の消毒用で、左の緑の2本が洗剤です。どちらもコロナウィルスに効果があるそうですが、真偽のほどはわかりません(-_-;)
というわけで市内はかなり厳しい態勢になってますが、実は私にはあまり影響がないのです。というのは、そもそも私はダバオ市内を出ないし、食べ物はなんとかなるし、家の周りをウロウロしてるだけの引きこもりおじさんだからです(-_-;)
ちなみに私は今回の件、非常に良かったと思ってます。亡くなった方もいらっしゃいますし、経済的にも打撃があるので、こんなこと言えば大変不謹慎だとは思いますが、やはり今回の件は「すごく良かった」と思うのです。それは今回の件で、フィリピン人が「経口感染」の意味合いを認識することになったからです。これは歴史的にも大きなことだと思ってます。
日本の皆さんは咳をする時、手で口を押さえたり、目の前に人がいるなら顔を背けますよね。そして電車の中でゴホゴホしてる人がいたら、白い目を向けられますよね。ところがこの国にはそういう概念がほとんどないのです。うちのまわりには、何十年も生きてきて「今回マスクをするのが初めて」という人もざらにいます。
フィリピン家庭は家族の数が多く、大皿料理が多いのですが、風邪をひいた子供は平気でその料理に咳を吹きかけたりします。問題は親がそれを注意しないのです。注意するとパニックを起こす子供が多いのと、そもそも経口感染の概念がないのが理由です。なわけでこの国では、誰かひとり風邪をひくと、家族全員にうつるケースが非常に多いのです。ぶっちゃけほとんどそうなります。
「人に自分のウィルスをうつしてはいけない、自分も人のウィルスをうつされてはいけない」という概念が根付けば、この国の道徳観も大きく変わると思うのです。「人に自分のウィルスをうつして体調を悪くさせる」ということは、すなわち暴力です。つまりこの国に欠けている道徳観、それは「人を傷つけてはならない」ということなのです。
日本の皆さんは、フィリピンはカトリックの国だからと、不思議に思われるでしょうが、この国には「人を傷つけてはならない」という概念が大きく欠如しているのです。「右の頬をぶたれたら左の頬を差し出せ」なんてキリスト教の思想はこの国にはほぼなく、右の頬をぶたれたら、2倍返しでやり返すので、暴力が絶えません。
この国には一定の宗教的な道徳教育もあるのですが、いろいろいいことを言っても、とどのつまりは「自己の正当性」を保護するだけのもので、そこには「人を傷つけてはならない」という概念はほとんどありません。しかし今回の件で新しい概念「人を傷つけてはならない」がこの国に値付けば、フィリピン人は大きく変化していく可能性があると思います。
私はフィリピンの永住者ですから、フィリピン人を批判してるわけではなく、この国がより良い国になってもらいたいと思っているだけです。この国に近い将来「人を傷つけてはならない！」という概念が広く根付くならば、あまりにも多い傷害事件や交通事故の数も減るだろうし、今は大きな変革期なのかなという気がします。それでも一日も早くコロナ騒ぎが収束するよう祈ってます！ではでは！！
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