そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

えくえくの眼!コロナ収束のシナリオ@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 私が住むダバオ市は6月16日から30日まで、GCQの延長となったのですが、ぶっちゃけガッカリしました(-_-;) 私は自分で望んでこの国に移住したので、国民が支持する支持率80%のドゥテルテ大統領ダバオ市民の信頼厚いサラ・ドゥテルテ市長に文句を言うのは大変恐縮であり、ずーずーしい話なのですが、今回はフィリピン国民の立場で、少しだけ物申したいと思います(-_-;)

 

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で、その「フィリピン国民の立場」って、具体的にどういうことかわかりますか?この国はざっくり言うと「1%の富裕層と9%の中間所得層、60%の低所得者層、30%の貧困層」で構成されており、国民の9割は貧乏なのです。つまり国民の立場というのはその「10人中9人」の貧乏な人たちのことなのです。なわけで今回はぜひ「60%の低所得者層と30%の貧困層」つまり人口の9割の目線で物事を見てもらいたいと思います。たまにはそれでお願いします。

 

kami.com.ph

たとえばこの記事、どう思われますか?この記事は「キャビンアテンダントが家計のため魚ボール(おでん種みたいなもの)などの軽食を販売している」という内容です。ではこの記事を「60%の低所得者層と30%の貧困層」の人たちが見たら、どう思うと思いますか?ぶっちゃけ何とも思わないですよ!!

 

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そりゃそーです、この程度のことなら、ほとんどの人たちがやってることですからね。つまり普通のことなんです。但し「文句を言ってりゃ公的機関から何かをもらえる」と思ってる人たちを除いての話ですよ。そういうのがよくテレビのインタビューに出てきて目立ちますが、実際には少数派です。ちなみにうちの地域では、最近ニワトリを飼うのがブームです。

 

www.canadianinquirer.net

さらに上の記事は「コロナで急増する失業者のため、マニラ首都圏パシグ市は、長期契約職員を正社員として雇用すること決めました」という内容です。前述のキャビンアテンダントの記事もそうですが、この記事も「9%の中間所得層」の話題なのです。

 

そもそも貧困層の中には長期契約社員なんていませんからね。つまり「100人中9人」の話をされても、100人中90人いる「60%の低所得者層と30%の貧困層」の人たちにとっては、大した興味もない話なのです。

 

そしてこういうことが、今回私がお願いした「人口の9割の目線で物事を見てもらいたい」ということなのです。つまり不本意ではありますが、今回は10人に1人いる「1%の富裕層と9%の中間所得層」の人たちのことを除外して考えてないと、人口割合から言って大局的な見地ができないのです。

 

1. フィリピンの規制について

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で、日本の方は「GCQって何?」「ECQって何?」と思われますよね。これはフィリピン国内での規制のレベルなのですが、説明するとかなり細かく、このブログはこれだけで終わってしまうので、こちら↓を参照してください。

https://www.jetro.go.jp/newsletter/orf/2020/news/ECQ.pdf

 

もう今までの規制で、政府も嫌というほどわかったと思いますが、この国は残念ながら「民度が低い」のです(-_-;) 「生まれて初めてマスクをする」なんて人もざらにいますからね。ちなみにうちの71歳の義父もそうです(-_-;) 

 

そもそも「風邪をひいて咳をすれば誰かにうつしてしまうから、人前で咳はしてはいけない」なんて概念はこの国にはないのです。つまり「咳をしたければ、どこでもする!」という国だったのに、いきなりこういう事態になったわけで、急に「人としてのモラルを持て!」と言われても、そんなことすぐにできるわけがないのです。つまり日本のように「自粛してください」「はい、わかりました」という風に、カンタンにはいかないのです。

 

 

そして日本の方にどうしてもわかって頂けないのが、このモラルの部分なのです。特に「ロックダウンなんて、してもしなくても同じ」と言われる方は、こういう「60%の低所得者層と30%の貧困層」の人たちと普段から接してないために、ご自身のとその周囲環境で見ている「高いモラルの人たち」を基準に考えてしまうのでしょう。

 

しかしモラル獲得の方法はあると思うのです。人間の性格形成期は5〜15歳ですから、例えば二十歳の人に「人を傷つけてはいけない」という概念を押し付けても、元々そういう概念がない人には糠に釘でしょう。しかし人間はやはり「背に腹は変えられぬ」ものです。そしてその方法はズバリ「規制解除」です。これしかない!!!!!ではこれから3つのシナリオを検証します。

 

2. これなら一応納得の「規制強化ECQ」

想定シナリオ:ECQへ戻す→感染者減少→死者数減少→補償などで公的資金がなくなる→もう大丈夫と規制解除→民度が低いから感染爆発→その時にはもう公的資金がないのでECQには戻せずGCQになる→GCQ延長の繰り返し→ダラダラと経済悪化する→いったい何のためのECQだったのか?

 

もし「絶対に早期にワクチンができる」という確証があるならば、私は一定期間ECQで被害を最小限に食い止め、「ワクチンができるまで時間稼ぎをする」というのが最も人道的だと思ってます。しかし「絶対に早期にワクチンができる」なんて確証があるわけないですよね。治験も含めれば何年かかるかわかりません。

 

とは言っても、ECQをやる意味はあると思います。たとえばダバオ市内のコロナ指定病院のまわりの店は閉めてる店が多いのですが、これは規制の問題だけではなく、「病院へ来る患者が自分の店に来たらどうしよう」という不安から、GCQに移行された今でも「自主的」に閉めていると、経営者から聞きました。つまり「規制強化ECQ」は商業的にも意味があるのです。感染者数が少なければ、開けようという店もあるはずですからね。

 

 

また仕事についても、日本の皆さんは勘違いされてるのです(-_-;) テレビやSNSなどで流れるフィリピンの情報では「ロックダウンのせいで仕事がなくなり、お金がなく、食べ物もない」と泣いてる人がクローズアップされますよね。

 

あれは「人の不幸は蜜の味」で、たいてい視聴率稼ぎなんです。そういう意味では、日本のテレビ番組と同じです。まあそういう人ももちろんいますが、それが大多数と思われるなら、それはテレビとネットの見すぎです(-。-; とにかくロックダウンが商業を圧迫するのではなく、感染者の増加が商業を圧迫するのです。

 

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そして私の地域では貧困層でさえそのぐらいのことは理解しており、たくましく生きてます。尚、現在のダバオ市に於ける「60%の低所得者層と30%の貧困層」の人たちの暮らしぶりについてはこちら↓をご覧ください。そんなにドツボにハマってないですよ。

1万軒の店舗が閉めたダバオ市の実態 - そうだ!フィリピンに住もう

 

www.pna.gov.ph

「ロックダウンが商業を圧迫するのではなく、感染者の増加が商業を圧迫する」の典型がこれです。これは「コロナ感染した消防職員がボラカイに行っていた」という記事で、フィリピンの民度の低さが如実に表れてますが、こんなのは氷山の一角なんです(-_-;)

 

この職員はイロイロでの検査後、2週間の隔離期間を無視して、28人の同僚と「会議」と言う名目でボラカイに行ったのです。で、行った先のボラカイで感染結果が出たわけです。そしてそのリゾートは営業許可取り消しになりました。

 

ぶっちゃけ、こんなの日常茶飯事なんです、この国は。だからこんな記事には、ほとんどの国民が反応しません。つまり「60%の低所得者層と30%の貧困層」の人たちにとっては「なるべくしてそうなった」というだけの話で、当たり前のことなのです。フロントライナーでさえ、元々そういう民度なわけですからね。

 

3. 肉を切らせて骨を断つの「規制解除」

想定シナリオ:規制解除→感染爆発→感染退職などによる医療従事者不足→医療崩壊→それでもコロナ感染の人は意外と安泰→貧困層でコロナ以外の一般疾患の患者が病院へ行けなくなる→貧困層の人々がコロナ以外の原因でたくさん死ぬ→商業全滅→人がたくさん死んで仕事がなくなりお金がなくなる→「背に腹は変えられぬ」と国民にモラルが芽生える→しかし一方で強盗や泥棒など犯罪多発(特にマニラ首都圏)→高給取りのフィリピン警察が獅子奮迅の働きをする→悪者は刑務所へ→刑務所のキャパオーバーで全国に刑務所建設が一大国家事業になる→悪者を捕まえてる間に麻薬犯罪者も一網打尽→ここで初めて国民に秩序が芽生える→そしてロックダウンなど規制なしで経済再編する→自国民がフィリピンの経済を財閥から取り戻す→フィリピンに栄光あれ!!

 

私は最近「この国にはこのシナリオしかない」と思うようになってきました。それはこの国の民度があまりにも低く、規制ではどうにもならないことがこの数カ月でよくわかったからです。そしてこの1〜3のシナリオの中で、ワクチンなしに収束を迎えられる可能性があるのは「規制解除」しかありません。

 

 

ECQもGCQも結局は時間稼ぎで、ワクチンができなければ、根本的に社会が落ち着きを取り戻せるわけではありません。しかし規制解除には大変な犠牲が伴います。つまり「肉を切らせて骨を断つ」という戦略で、これはもしかしたら日本人的な発想なのかもしれません。

 

では規制解除すればどうなるか?感染者は爆発的に増え、病院は医療崩壊し、コロナ以外の疾患の人が病院に行けなくなり、たくさんの貧困層の人たちが死ぬでしょう。それは何万人、いや何十万人かもしれません。そして仕事ができなくなり、収入の道が閉ざされます。

 

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その結果、強盗略奪などが増え、一時的に治安は悪化するものの、そこはこの国で「最高の高給取り」である警察官が獅子奮迅の働きをし、都市部特に首都圏マニラは鎮圧できるはずです。そしてドゥテルテ大統領もいざという時は、かつて悪者から一般ダバオ市民を守ったように、自らマシンガンを持って先頭に立つでしょう。

 

その結果、麻薬犯罪者も摘発し、一石二鳥の結果になると期待してます。つまり「人がたくさん死んで、お金がなくなって、初めてこの国には自衛のためのモラルが生まれる」ということで、これが私の言う「肉を切らせて骨を断つ」という意味です。

 

www.facebook.com

たとえばこういうことなんです!!大変お世話になった方がタクロバン在住で、その現状を教えてもらいました。その方曰く「タクロバンにある東ビサヤ地方唯一の基幹及びコロナ対応の公立病院でヘルスワーカーが集団感染。一般病棟、コロナ病棟ともアナウンスあるまで患者の受入中止を発表した。コロナ患者だけでなく、私立病院に行けない一般患者(つまり貧困層)も行き場がなくなった」ということだそうです。

 

これこそが「60%の低所得者層と30%の貧困層の人たちが、普通の病気になっても行く病院がない」という話なのです。しかし毎回そうなんですが、こういう話は1%の富裕層の人にはピンと来ない話・・・それは私立病院へ行けるからなのです。しかしこの国で私立病院へ行けるのは人口の2割しかいないんですよ(-_-;)

 

タクロバンだけではなく、実はダバオ市も既に現状で医療崩壊してるのかもしれません。病院の名前は出せませんが、ある総合病院では死亡や退職により医療従事者が不足しており、看護師を補充できなくなり、ある人材派遣会社から人を補充しました。しかしその人材派遣会社は看護師の人材派遣ではなく、看護師学校の生徒でもないのです。

 

これって、どういうことかわかりますか?ぶっちゃけ全くの素人が一定の医療行為をしているということなんですよ。怖くないですか?そしてこういうことはなかなか表の情報としては出にくいので、日本の皆さんには知りえないことなのです。尚、病院事情については以前にアップしたブログをご覧ください。

日本の方に絶対知ってほしいフィリピンの病院事情 - そうだ!フィリピンに住もう

 

但し私は「フィリピン人の多くが集団免疫を獲得できる」とは全く思っていません。小学校の通学から歩かないフィリピン人の筋力、偏食を親が認める食生活を考えると、アメリカ人同様、高い免疫力を得られるわけもなく、集団免疫は期待できないものと思ってます。

 

また日本の皆さんは大変な誤解をされており、フィリピン人は「生命力が強い」かの如く思われてますが、フィリピンの平均寿命は68歳、そして大変病弱な民族なのです。さらに食育がなく、病院の確保はフィリピン国民にとっては欠かせないものなのです。

 

なわけで私の言う「規制解除」とは、スウェーデンの「集団免疫政策」とは全くの別物であり、この国でワクチンなしに社会の落ち着きを取り戻せるのは「一定の犠牲を払って民度を上げる」こと以外にはないというのが私の結論なのです。

 

アンケートに答えて謝礼をもらおう

 

4. これだけは納得できない「ダラダラGCQ」

想定シナリオ:GCQ継続→感染者数微増→医療崩壊ギリギリ→感染者数死者数共に大したことないのでモラルが芽生えない→またGCQ継続→これの繰り返しで徐々に経済悪化する→貧困層はなんとなく食っていけるが、9%の中間所得層がノイローゼになる→いつまで経っても先が見えない

 

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私が住むダバオ市が今こういう状態です。サラ市長には大変申し訳ないけど、GCQの継続は最も意味がない選択だと思ってます。とにかく中途半端なのです。上の表の通り、人口150万人に対して感染者数累計370人ですから、大した数ではなく、だからこそいつまで経っても民度が低く、規制をダラダラ続けなければならないのです。

 

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しかもダバオ市は脅威の治癒率68%(250/370)なんですよ!!上の表を見ておわかりの通り、治癒率は全国平均26%(7378/28459)ですから、これでいかにダバオ市の治癒率が高いかおわかり頂けるかと思います。尚、治癒率については分母を人口にすべきという考え方が主流にはなってますが、今回は比較対象として分母を感染者数にしました。

 

日本の150万人都市がこの程度の数字ならば、規制などする必要はないでしょう。個人的には「この程度の数字なら風邪よりマシじゃん」と思ってます。しかし前述の通り、ダバオ市内の病院は既に医療崩壊してるとも言えるのです。数字には出ませんが、小規模病院、つまり町医者や歯医者さんは感染を恐れて、ほとんど閉めてますからね。つまりコロナとは別次元で、医療崩壊は始まっているのです。

 

しかし感染者数、特に死者数については、実際にはもっと多いはずです。というのは例えばAさんという人が何らかの疾患でダバオ市内の私立病院に入院したとします。コロナ指定病院は一つの公立病院だけなので、私立病院でPCR検査はありません。そしてAさんの症状が重症化して最終的には肺炎で亡くなったとしても、それはコロナではなく、Aさんの死因は肺炎で処理されます、PCR検査なしで・・・。だからこの国は医療従事者の感染が多いのです。ダバオ市に至っては、感染者の1/4は医療従事者で、既に亡くなった方もいらっしゃいます。

 

そして医療行政の問題もありますが、最大の問題は「風評被害による経営悪化」を恐れて、病院側がコロナについては目を背けていることです。つまり隠ぺいです。日本でも医療従事者からの内部告発でそういうことがあると聞いてますが、フィリピンの商業主義は極端なのです。

 

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とにかくダバオ市は今回「GCQの延長」を選択しました。これではワクチンができない限り、いつまで経っても終わりません。しかも民度は低いままで、モラルも芽生えません。つまり先がないのです。エンドレスダラダラ、そんな感じです。しかし唯一の救いは「ダバオ市の治癒率の高さ」なのです。

 

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もしかしたらダバオ市民には特別な免疫力があるのか?マルンガイをよく食べるからなのか?なんでもかんでも生姜を入れるからなのか?水道水が飲めるからなのか?首都圏に比べて空気がいいからなのか?これについては研究課題ではありますが、今回は全国的に考えているのでスルーします。

 

但しダバオ市の場合、この国を構成する「1%の富裕層と9%の中間所得層、60%の低所得者層、30%の貧困層」の比率については少し違うと思います。データこそありませんが、私の感覚だとダバオ市の場合、「2%の富裕層と18%の中間所得層、75%の低所得者層、5%の貧困層」ぐらいだと思います。それはスクワッターの人たちの生活ぶりなどでそう判断しました。

 

そして日本の方は一様に「まず仕事」「まずお金」と言われますよね。しかしそれは日本人の民度が高いから安心して通勤でき、良い環境のオフィスで働くことができるからこそ、そう言えるのです。

 

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例えば日本の方が公衆便所へ行けば、石鹸で手を洗いますよね。しかしフィリピンの公衆便所には石鹸があるとは限りません。つーかほとんどないです(-。-; あと日本の方がウンコを拭いた紙はトイレに流しますよね。

 

しかしここフィリピンでは、ウンコを拭いた紙をゴミ箱に捨てる公衆便所も多々あるのです。それはトイレが詰まるからです。さらに水洗とは名ばかりで、実際には手桶に水を汲んで流すとこも少なからずあるのです。

 

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あと日本の皆さんはマスクをするなら、口と鼻を覆いますよね。フィリピン人は皆が皆そうではありません。マスクをしててもアゴに引っかけるだけのもいるし、口は覆ってるけど鼻は出てるというのも少なからずいるのです、医療従事者でさえ・・・

 

そして何より、どこでもツバを吐きます(-_-;) 手鼻も大好きです。おしっこやウ○コを道端でするのもざらにいるんですよ。なわけで日本の方が日本を基準にしてフィリピンのことを考えるのは、もうカンベンしてもらいたいのです。

 

ハッキリ言って日本は先進国の生活様式であり、日本人の民度の高さは特別なのです。しかしそれが国際基準ではなく、フィリピンのような途上国は違うんです。途上国度合いを説明するのは、内容盛りだくさん過ぎて、正直もう疲れました(-。-;

 

あと今回のGCQ延長では「感染者が多い地域だけをロックダウンし、それ以外の地域は解除すべき」という意見も、私の地元では少なからずあります。しかし私はそれでは意味がないと思うのです。それは民度の低さであり、「感染者が多い地域だけをロックダウン」ということ自体、実質不可能だと思うからです。

 

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ロックダウンは公道に検問所を置いてるだけで、バランガイの境の全てに高い塀やフェンスが張り巡らされてるあるわけではありません。つまり公道で検問をやっても、住宅地から歩いたり自転車に乗れば、いくらでも検問以外の場所から地域移動をすることは可能なのです。まあこれについてはしょうがないと思いますが、隔離施設からの感染者脱走だけは、もっと厳しいセキュリティにしてもらいたいものです。

 

まとめ(所感)

私の意見は「規制解除」ですが、生き残れるのは「ルールを守れる人」「自己免疫力の高い人」「基礎疾患がなく健康な人」「引きこもりができる環境にある人」「見栄を張らず手近な商売をできる人」などであり、実際には多くの犠牲、死者を出すでしょう。そして亡くなる方の多くはコロナ感染ではなく、「60%の低所得者層と30%の貧困層」の中の一般疾患の人たちです。たとえば盲腸になっても、病院に行けなければ死ぬということです。

 

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したがって「規制解除で国を再生する」という考え方は「人としてどうなのか?」と自問自答しています。なにより医療従事者など最前線で働く人を守れなくなります。今大事なことは最前線で働いてくれてる人たちへの感謝のはずですが、規制解除でその人たちを圧迫していいものなのか?しかも規制解除すればこの国、特に都市部はゾンビ状態になります。

 

所詮私は責任ない立場で好き勝手なことを言ってるだけであり、一国の舵取りをする人は、スウェーデンの首相のように国民の命をギャンブルには使えないでしょう。ドゥテルテ大統領はそもそも麻薬犯罪者やテロリスト以外の一般市民、98%の国民の味方ですからね。

 

そして規制解除して多くの死者を出してしまった場合、もしその直後にワクチンができたら、「しまった」ということになるはずです。人の命は一度なくせば戻りませんからね。しかしこう言っちゃなんですが、現在あまりにも無策過ぎるのです。本音で言えばダラダラGCQ続けても、ワクチンでもできない限り、いつまでたっても終わらないと思ってます。また他にも少し文句が・・・

 

www3.nhk.or.jp

まずこの記事見てください。こんなの当たり前なんです。逆に言えば、当たり前すぎて、なんでニュースになるのかわからないぐらいです。というのは・・・

 

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これです!PCR検査が必要なのはOFW(出稼ぎ)の人だけなんです!!つまり健康診断書なんて形だけのもので、意味がないのです。実際には「住居地のバランガイで検疫中ではない」という証明書があれば、市役所で健康証明書を発行してもらえるわけです。つまり健康診断そのものは行っておらず、健康診断書は「コロナ陰性の証明書」でもなく、実際には健康かどうかさえわからないのです。

 

はっきり言って、こんな健康診断書は意味ないです!たとえば平熱35.2℃の人が熱を出して36.7℃あったとしても、健康診断書があれば飛行機には搭乗できてしまうのです。そして皆さんの隣にそういう人が座っていても、何の不思議もありません。

 

GCQ?ECQ?MGCQ?バナナQ?メロリンQ?政府にはそれを考える前に「健康診断書の意義」をまず先に考えてもらいたいもんです。ではどうするか?方法は2つあると思われます。一つは「搭乗者全員にPCR検査を義務付けること」で、もう一つは「空港を閉鎖すること」、つまりECQです。このどちらもやらないなら、感染者が各地へ移動して、ウィルスをばら撒くのは当たり前のことじゃないですか!!!!!!!

 

あとフィリピンのGDPの10%を占める頼みの綱のOFW(出稼ぎ)の人たちも、このままでは機内で感染してしまいます(-。-; そして飛行機に乗るリスクからOFWが減れば、経済的にも大変な痛手になります。感染しても「絶対に治る」という保証があるわけではないですからね。

 

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また日本の方がさらに誤解してるのは「コロナは高齢者と基礎疾患がある人だけの病だ」と思っていることです。日本でそういう傾向があるのはわかりますが、フィリピンでは規制の影響でむしろ高齢者の感染は少ないのです。それどころか先月ダバオ市では4歳の女の子や生後25日の赤ちゃんが亡くなりました。

 

本来は友人には「早くダバオ来てよー!!」と言いたいのに言えない(-_-;) そりゃそーでしょ、成田からマニラに来るまではいいかもしれませんが、マニラ空港でまず感染の危険にさらされ、何よりヤバいのは日本へ帰国の機内です。この形だけの健康診断書なら、機内に感染者が数人いてもおかしくはありませんからね。

 

しかも機内は密です。帰国後2週間の隔離、もし症状あれば入院、帰国後の仕事のスケジュールなんか立てられるわけがないですよね。こんな状態で「ダバオに来てー」なんて言えるわけないでしょ⁉️しかし「それでもフィリピンへ行く」という強者の方、こちらへ来られても、日本へ帰れるという保証はありませんよ。

 

尚、今回「民度が低い」と、フィリピンの人たちを誹謗中傷するような形になってしまいましたが、これは私の本意ではありません。そもそもそういう民度の中で生きてきた人々の中に勝手に入り込んだのは私であり、本来はこの国に住む人々のことをとやかく言える立場にないことはわかっているつもりです。

 

しかし今はそんなことを言ってる場合でもないはずです。この国の未来がかかってます。私はたとえ周囲の人に嫌われても、今まで通り民度が低い点を注意しまくっていくつもりです。ま、どっちみちこの辺では「変な日本人」と思われてるんで、その点は気楽なんですけどね(-_-;) ではでは!!

 

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