そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

フィリピンはなぜ封鎖しなければならないのか?

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) いや〜、新型肺炎騒ぎはいつ収束するんですかね⁉️こうなると「神のみぞ知る」かな⁉️いや「お釈迦様でもわかるまい」かな⁉️とにかく先行きは誰にもわかりませんよね。今回は封鎖中(Lockdown)の「ダバオ市の買い物事情」と「この国はなぜ封鎖しなければならないか?」をお伝えしたいと思います。

 

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上の画像はトリルのパレンケ(公設市場)入口です。入場制限があり、車ではもう入ることもできず、かなり物々しい雰囲気になりました。尚、昨日は必要だった外出許可証ですが、ダバオ市ではかなり混乱したので、外出許可証については急遽ペンディング、許可証なしでも外出はできることになりました。但ししばらくの間、私が大好きなパレンケには行けなくなってしまいました(-_-;) というのは「入場は50歳まで」の制限が設けられたからです。

 

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トライシクルの客は「乗車1人のみ」になったので「商売にならない!!」と、どのドライバーも嘆いてます。但しもっと嘆いているのは乗客の方なのです。というのは、本来なら1人7ペソ(15円)の乗車賃を「1人でも2人分払ってほしい」というドライバーがかなり出てきたからです(-_-;)

 

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そして最寄りのモール、ガイサノモールのトリル店では入場制限で、外に人が並んでました。ちなみに近所のある邦人の方は、先日この入口から入って、グロッセリーまでたどり着くのに2時間かかったそうです。

 

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うちは車で行ったので地下の駐車場入口から入り、入ってすぐにこの状態でした。ここに座ってるのは、グロッセリーに入りたい人たちです。

 

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そしてやっとグロッセリーの前まで来ました。妻は「椅子は危ない!!」と言い、椅子を移る度に持参したアルコール消毒液のスプレーをシュッシュと吹きかけてたので、この日だけでスプレー1本なくなってしまいました(-_-;) まあ立ってりゃいいのかもしれませんが、グロッセリーに入れるまで1時間ですから、やっぱ座っちゃいますよね。

 

こういう時、無神経な私は神経質な妻が頼りなのです。妻は泥のついた手でも、平気で手で食べてしまう私のことを「あなたは日本人じゃない」とか「あなたの神経は切れてる」と言うのです。まあごもっともなんですが(-_-;)

 

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レジ前の様子ですが、人と人との間は本来もっと空けるはずで、市からの注意喚起も出てるのですが、普段と変わらぬ状態です。これだけ人が接近してるわけですから、入場制限の意味があまりありませんよね。フィリピン人は罰則がなく、監視がない状態だとこうなるのです。

 

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缶や乾麺、インスタント食品などを中心に、とにかく保存が効くものを買い込みました。地元の噂レベルではあるのですが、「Lockout(封鎖)は4月中旬までではなく、おそらく2か月で、モールそのものも閉めるかもしれない」と聞き、「2か月は食いつなげるように」と考えての買い物でした。

 

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この日の前日、米を夫婦2人分で30kg買いました。しかしこの街で20軒以上はある米屋も開いているのはわずか2軒、これには焦りました。これはなぜなのか?

 

一つはバランガイ(村役場)が貧困層の休業補償として、食料の配給を行なっており、「バランガイが米を買い占めた」という説と、「米屋のスタッフが怖がって出てこない」という説があるのですが、実際のとこよくわかりません。封鎖中も食料の調達でトラックがダバオ市に入ることはできるのですが・・・

 

うちの場合はモールやパレンケで買うのが難しくなっても、近所の個人商店や道端の露店、あとは家の前まで物売りが来るので、野菜や果物、魚については困ることはなさそうです。あとは裏庭の野菜やフルーツと家畜です。

 

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先日家族と相談した結果、万が一肉を買えない場合には、うちの裏庭のブタたちに「さよなら!!」を言うことになりました。そして上の画像は面と向かって「この豚おいしそうだな」と言っていた「でぶっちょユーチューバー」こと、こういち君です!!

 

そしてルソン島封鎖では、空港までたどり着けない外国人観光客2000人が足止めを食らってるそうです。2000人の中に日本人はどのぐらいいるのだろうか⁉️気になります(-_-;)

Over 2K foreign tourists desperately trying to exit PH amid lockdown and rise in COVID-19 cases | ABS-CBN News

 

ここまでご覧になって、日本の皆さんはどう思われますか?日本では今のとこ封鎖なんてないし、毎日満員電車に乗って通勤されてるような方たちからみれば、「厳しい過ぎる」と思われるかもしれません。しかしこの国には、ここまでやらざるを得ない事情があるのです・・・

 

 

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このピメンテルという上院議員、ハッキリとしたドゥテルテ派でもないし、かと言ってアキノ派(自由党)でもないし、どうも色がはっきりしないのですが、二世議員で、なかなかの大物政治家なんです。ところがこいつ、コロナウィルスに感染した状態で、しれ〜っと病院に行ってしまったので、昨日のテレビで大騒ぎになりました。

 

この議員は以前にコロナウィルス感染者と接触があったため検査を受け、2週間の自宅待機を命じられていたのですが、奥さんの出産絡みで、その自宅待機期間内に病院へ行ってしまったのです。そして検査の結果は陽性だったから大騒ぎになりました。国民はもちろん激怒してますが、これはおそらく氷山の一角だと思われます。この国にはこういうタイプ、数限りなくいますから(-_-;)

Pimentel apologizes over breach in quarantine protocols at Makati Medical Center

 

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上の画像はピメンテルが行ってしまったマカティの病院です。これからどうするのでしょうか?大きな病院ですから、いろんな疾患の患者さんがいるはずです。そしてもし医師に感染してしまったらどうなるか?ただでさえ医師不足の国なのです。

 

先日、コロナウィルス感染により、4人の医師が亡くなってしまいました。特にフィリピンでは心臓外科医の数が少ないらしく、国としても痛手だそうですが、そしてこれを受け、医療従事者の仕事離れが一気に出てきました。そしてドゥテルテ大統領は窮余の策を打ちます・・・

医師4人死亡、10人が感染 新型コロナウイルス 広がる院内感染 防護具不足も深刻 - 比国内で新型コロナウイルスに感染して医師4人が死亡したほか、医師10人が感染 | まにら新聞ウェブ The Daily Manila Shimbun Web

 

youtu.be

上の動画は、3月24日のドゥテルテ大統領の会見の様子です。内容は主に医療従事者を現場に引き留めるもので、「コロナウィルスに携わる医療従事者に10万ペソ(20万円)を支給する」「コロナウィルスの犠牲になった医療従事者家族に100万ペソ(200万円)を支給する」などのことを発表しました。

 

つまりこの国は「お金」なのです。「人の命よりもお金の方が大切」と思ってる人も少なからずいます。モラルではなくお金、大統領は自国の国民性ををよくわかっているから、前述の議員の件の当日に速攻会見を行ったのです。しかし大統領は行動迅速なのですが、最近だいぶやつれてきたのは気になります。

 

一方、日本はどうか?人口当たりの死者数では、日本は1000万人当たり3.3人と、感染者が確認されてる国の中では世界最低レベルです。しかしこれは本当の数字なのか?「東京オリンピック」という足かせが取れた今、これからどんどん真実が明るみになっていくような気がします。

 

そして小池東京都知事が今週末の外出自粛要請したとのことですが、「日本人のモラル感はすごいなあ」と心底思います。たとえばもしフィリピンで自粛要請なんてしても、国民はそれほど反応しないでしょう。というのはこの国フィリピンにはモラルという概念が著しく欠如してるからです。

都知事が今週末の外出自粛要請 コロナ、東京で1日に41人感染

 

データだけを見れば「日本人はコロナウィルス情報に過剰に反応しすぎてる」という声もありますが、私はそれが日本人の良さだと思ってます。情報が正しいかどうかは、先にならないとわからないはず。特にネガティブな情報に過敏に反応する日本人の慎重さは、海外で暮らしている私には特別な危機管理能力に見えるのです。

 

「政府が何もしなくても、国民一人一人が注意してれば、感染はある程度防げる」と世界に訴えられるのは日本だけだと思うのです。但しこれは私見ですが、東京オリンピックの足かせが取れた今、小池知事は東京の一部封鎖など、かなりドラスティックな手段を打つような気もしてます・・・

 

そしてついにイタリアは医療崩壊してしまったようですが、ドゥテルテ大統領が恐れてるのはこれだと思います。だからこそ24日の会見で、医療従事者に報奨金を出すと発表したのだと思います。私は「お金>モラル」という国民性を熟知した大統領の正しい判断だと思ってます。病院の廊下にコロナウィルス感染者がゴロゴロ横たわってるような事態になれば、全ての商業も停止となり、この国は崩壊してしまうはずですからね。

新型コロナで致死率9.3%のイタリア、オーバーシュートの脅威:日経ビジネス電子版

 

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先日フェイスブックで私の投稿に対し、面識もある「在日フィリピン人」男性のコメントがありました。そして「在フィリピン日本人」の私も全くの同感です。結局国籍は違えど、日本とフィリピンの両方に住んだことがあると、同じ感覚になるんだなと思いました。つまり前述の議員に限らず、フィリピン人に「人にウィルスをうつしてはいけない=人を傷つけてはならない」というモラルが大きく欠如しているということは、フィリピン人自身もよくわかっているのです。

 

もちろんフィリピン人が皆モラルの欠如ということもないし、日本人の中にもそういうモラルが欠如してる人もいます。但し問題は大きく違う割合なのです。そしてこれが「封鎖」をせざるを得ないフィリピンの事情の一つと考えます。情報に過剰反応する日本人と、罰則や罰金がなければ反応しないフィリピン人、どちらが良い悪いではなく、政府の対応に差が出るのは仕方がないのでしょうね。とにかくこの件、早く収束することを祈るばかりです。ではでは!!

 

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