そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

美味い!ダバオのマグロ事情

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 日本の皆さんもよくご存知「マグロの刺身」は、私が住むダバオ市でもよく食べられてます。ダバオの一般的なマグロは、時期や部位により1kgあたり200~400ペソ(400〜800円)程度ですが、「マニラよりかなり安い」とマニラの友人に聞きました。なわけで今回は「ダバオのマグロ」について、いろいろ紹介したいと思います。

 

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どーですか?これがダバオのマグロの刺身です。美味しそうでしょ!!もちろん外食ではなく、Torilのパレンケ(公設市場)で買ってきたものです。この量は私と妻の2人分で90ペソ(200円弱)とお安くなってますが、それにはダバオならではの理由があるのです。

 

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まずは立地です。ダバオ市で売られているマグロはダバオ市の海で獲れたわけではなく、同じミンダナオのジェネラルサントス市(へネラルサントスと書かれてます)で獲れたものがほとんどで、漁港に運ばれてくるのです。つまりジェネラルサントス(通称ジェンサン)が近いということが、マグロが安い一つの理由です。

 

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上の画像は「Toril Fish Port」という漁港の工場です。ここで加工されて、質の良いマグロは冷凍し、日本などに出荷されるわけです。「日本の回転寿司チェーンなどに卸している」と、ここで聞きました。で、この漁港はトリルのパレンケから車で3分と大変近い所にあり、パレンケの魚はほとんどがここから来るのです。

 

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おもしろいのはこの漁港、IDさえ見せれば誰でも入れるんです。IDって業者登録云々ではなく、運転免許証でもなんでもいいのです。但し買えるのは10kg単位です。たとえば私がここで20kgのマグロを買って、家に持ち帰って冷凍し、それを近所の人たちに販売することも可能なわけです。

 

つまりここダバオでは「大きめの冷蔵庫さえあれば商売になる」ということなのです。というのは貧困家庭では冷蔵庫はあまりないからです。まあマグロでなくても、小さいビニールに水を入れて氷にするだけでも商売にはなるんですけどね。

 

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魚屋をやるのに、厳密には届出が必要らしいですが、トライシクルで売りに来る魚売りは、誰も届出などしてないそうです。で、近所の魚売りに「なんで?」と聞いたら、「だって届出したら税金払わなきゃいけないじゃん」と言われました。なるほどね、なるほどなるほどなるほどね~(-_-;)

 

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上の画像は今回買ったマグロの半分で、半分は先週食べちゃいました。この2倍の量が1パックで、今回は180ペソ(370円)で買いました。正月を除いて、この半年ぐらいはずっと180ペソと価格も安定してます。ダバオで魚は「1kg○○ペソ」という売り方をしてるのですが、この刺身マグロについては「1パック○○ペソ」で売られており、時期によって160〜200ペソと変動します。たぶん1パック500gぐらいだと思います。

 

元々冷凍したものを少し溶けた状態で売られてますが、私は家に持ち帰って、最低2日は冷凍庫に入れときます。というのは、かつて伊豆の某漁港で新鮮なはずの刺身を食べ、友人が「アニサキス」でのたうち回ってるのを見たことがらあるからです。「マグロにアニサキスはめったにないよ」とパレンケの魚屋は言うのですが、はたして・・・

 

アニサキスは「マイナス20度にすると24時間で死滅」ということらしいですが、うちの冷凍庫は計ったらマイナス18度、つまり2度足らないので24時間ではなく48時間は冷凍してるわけです。しかしこんなことをするのには、もう一つ理由があり・・・

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本来はそんなことしたくないのです。やっぱ鮮度は落ちますからね。アニサキスは肉眼でも見えるらしいので、ちゃんと調理できる人なら生で捌いても大丈夫だとは思うのですが、私は老眼がひどく、あったとしても見えないと思うんですよね。情けね〜(-。-;

 

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上の画像のように形がバラバラです。パレンケの魚屋に聞いたら、マグロはかなり日本に輸出してるそうですが、「形がいびつなものがダバオに残る」とのことで、どの魚屋もそう言います。つまり私が買っている刺身用マグロは「日本輸出用の落第生」で、これが安い理由なのです!!ちなみに魚屋は必ず「でも日本輸出用のと味は変わらないよ」と言います。たしかにそうなんです(#^.^#)

 

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うちには1回でスパっと切れるいい包丁がないので、半解凍の状態で切ります。そうすると身が崩れにくいからです。そしてマグロはスジに対して垂直に切ります。

 

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しかし今回のように、途中でスジの方向が変わる時もあるので、切る前にスジの方向を見定めておく必要があります。

 

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そしてこれは半解凍状態なので、水分が出ますから、キッチンペーパーで巻いて、冷蔵庫に入れときます。

 

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そして1時間後に冒頭の画像のようになるわけです。「この調理法が正しいかどうか?」はわかりませんが、今回も美味しかったです(#^.^#)

 

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フィリピンで生のマグロは、上の画像の「キニラウ」という料理で食べるのが一般的です。大根、キュウリ、生姜を酢で和えた料理で、これはこれで美味しいのですが、これはツマミみたいで、お酒との相性はいいのですが、ご飯とはあまり合わないような気がするのです。私はやっぱ生のマグロは、醤油とわさびにつけて刺身で食べたいのです。やっぱ日本人なんですよね(-_-;)

 

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刺身でなければ「漬け丼」です。マグロの質がいい時は刺身にして、イマイチの時は漬け丼にしてます。ちなみに醤油はフィリピンの醤油の方が美味しいと思ってるので、通常はフィリピンの「シルバースワン」というメーカーのものを使ってますが、刺身の時だけは日本のキッコーマンの醤油を使ってます。

 

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今回のお供は大根、ナス、キュウリです。ナスの長さが際立って、日本の野菜とは大きさの順番が違いますよね。

 

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そしてキュウリは漬物に、味噌汁に大根とナスを入れました。今回はマグロの刺身、出汁巻き玉子、漬物、味噌汁、ご飯で2人分120ペソ(250円)ぐらいで出来ました。つまり1人60ペソ(120円)程度の食事だったのですが、うちはこれでもご馳走で十分満足なんです。ではでは!!

 

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