そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

バナナの出荷工程あれこれ@フィリピン

 

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回は日本の皆さんが日頃食べてるバナナの出荷工程についてです。先日、ダバオで親しくさせて頂いてる農園主のご夫婦に、バナナ農園に連れて行ってもらいました。山を3つ所有するとんでもないお金持ちなのに気さくで気取らず、大好きなフィリピン人のご夫婦です・・・ゴチしてくれるし(;'∀') ちなみに場所はMandugという所です。

 

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電動式のワイヤーに吊り下げて工場へ運ばれます。動いてるのを見るだけでもけっこう楽しかったりします。私はスキーのリフトをイメージしてしまいました。

 

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工場到着です。私が思ってたより近代的でした。まあ思うも何も、そもそも日本にバナナ農園ないから見たことないんですけどね(-_-;)

 

 

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それからキズ物を分別します。キズ物はお菓子業者が引き取りに来なければ、ブタのエサになります。山の上なので、お菓子業者はたまにしか来ないそうです。ちなみにバナナを食べて育ったブタは甘みがあって美味しいです。ステロイド入りの成長剤肥料で飼育されたブタとは味が違います。

 

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洗浄です。この部屋は対日本輸出用の場所で、洗浄液は日本政府認可のものしか使えないそうです。ちなみに日本人の検査官も定期的に来るそうです。で、ここのご主人に「君には悪いんだけど、日本人はめちゃくちゃ厳しいねえ」と言われてしまいました。ごもっともです(-_-;)

 

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ブランドのステッカー貼りです。この日はドールでしたが、チキータのステッカーを貼る時もあります。たとえ大規模でも契約農園はそういうやり方もあるそうです。まあドールやチキータの直営農園もあるのですが、日本で食べられるバナナのブランドは、単にステッカーの違いということもあるのです。

 

 

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ダンボールの成型です。風車みたいで面白いですよね。

 

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そして出荷スタンバイOKとなるわけです。ちなみにこの農園のバナナは約8割が日本への輸出だそうです。日本人が普段食べてるバナナ、フィリピン産と書いてるのが多いですよね。そのほとんどはダバオなどミンダナオから輸出されるものなのです。

 

現在日本に輸入されてるバナナはフィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュという品種が約8割を占め、これもその種類です。また標高400~1000mの高原で栽培されたものは「高原バナナ」として流通し、値段は少し高めですが普通のバナナに比べて甘さと栄養価に優れていると言われてます。

 

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上の画像は我が家などダバオで普通に食べられてるバナナです。甘みや酸味が日本のバナナより強く、日本のバナナとは別物のようで、めちゃくちゃ美味しいです。日本へ輸出されるバナナは船でかかる日数から、かなり完熟前に収穫されるので、どうしても味が薄くなります。私は現場を見たことはないのですが、日本の港に着いたバナナはエチレンガスを吹き付けて完熟させ、色を黄色にするそうです。 但しそのガス、毒性はないみたいですね。

 

私の妻は日本料理でさえ好き嫌いはほとんどないのですが、「日本のバナナまずいし、豚のエサみたいでイヤ」と言って、7年間いた日本在住時に唯一食べなかったのがバナナです。結婚した当初は「生意気なこと言う女だな」と思ってムカっとしたのですが、ダバオでバナナを食べると納得せざるを得ませんでした。

えっ?!バナナが新しい福利厚生のカタチ・・・?

 

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農園主ご夫婦のご自宅です。家はいくつか所有されてますが、ダウンタウンにある家の外観は小汚く、お世辞にもお金持ちの家には見えませんでした。「なんで料理専門のコックやメイドが5人もいるお金持ちなのに外装リフォームしないの?」と聞くと「お金持ちと思われると何かいいことあるの?」と逆に聞かれてしまい、聞いた自分が恥ずかしくなりました(-_-;)

 

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このご夫婦が飼っている競走馬です。今は馬もリタイアして悠々自適だそうです。しかしこのご夫婦に会うと毎回「ホントに豊かな人とは何ぞや」をいつも考えさせられます。

 

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このご夫婦、内装はゴージャスですが普通の家に住み、ブランド物などは身に着けず普通の洋服を着てます。車は三菱モンテーロという300万円程度の車(アッパーミドルがローンで買える程度)に乗り、物や所持品、お金の話は一切せず、行くとこも高級店に限定してるわけでもありません。

 

話はいつも「このドラゴンフルーツ(上の画像)はなぜ美味しいか」とか「ベトナムのこの海がきれいなのはなぜか」とかそんな話ばかりで、世界中を旅行するご夫婦です。なわけでこのご夫婦の話は、1万円の話なのか?100万円の話なのか?毎回サッパリわかりません。ちなみに日本にも生け花に興味があって何回か行っており、池坊の師範ともお友達、日本のこともやたら詳しいのです。

 

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この日も道端で出会った上の画像の農園労働者に何やら相談され、詳細はわからなかったのですが「いいよ、その土地使っていいよ。その土地あげるから後でオフィス来てね」と奥さんが言ってました。しゃべり方が上から目線ではなく友達感覚で、ホントにステキな人です。

 

私は「なんでそんなに太っ腹なの?」と聞くと「だってお墓までお金持っていけないでしょ。あなたは持って行けるの?」と言われました。ごもっともです。しかし日本のブラック企業の住○フルーツとはえらい違いです。数ヶ月前もミンダナオの農園でストライキやってましたが(^_^;)

 

このご夫婦に会うといつも心の豊かさとは何か考えさせられます。私はこんな大金持ちになれるわけないですが、このご夫婦に会うと「心だけは豊かでいたいな」と思わざるを得なくなるのです。

 

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