そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

フィリピン英語留学の意義とは?

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回はフィリピン英語留学について考えてみたいと思います。実は先日ダバオ市内のモールで、ある日本人留学生に会い、いろいろ話を聞きました。先方から「相談したいことがある」ということで会ったのですが、私自身も勉強になりました。で、私なりに思うとこあって今回のブログを作ることにしたわけです。

 

1. 過去の回想

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しかしフィリピンが「人気英語留学先」というこの現実、私にとっては「青天の霹靂」としか言いようがありません。20数年前の話ですが、私が初めてフィリピンに来た時、イミグレで「フィリピンにいる日本人の8割は犯罪者か前科者。日本人に声をかけられても、けっして返事をしないでください」と言われました。「まさか」とその時は思ったのですが・・・

 

8割というのは、事件に巻き込まれないように少し誇張されてたのかもしれませんが、今思えば、実際そのぐらいだったのかなという気もします。当時はそれだけ特殊な日本人がこの国に来ていたのです。まあ正確に言えば「日本国籍の方たち」ですね。今は留学生や駐在も増えたから8割はないとは思いますが、それでも3〜4割はそうだと思います。

 

20年前の「成田ーマニラ便」の航空機内は、怪しいおじさん、半社会的な雰囲気のおじさん、胡散臭いおじさん、誰にも相手されなさそうなおじさんなど、とにかくおじさんしかいなかったのに、それが今は普通の若者がキャッキャ言いながら乗ってます。

 

しかも若い日本人女性の姿さえよく見かけるようになり、私にとってはカルチャーショックでした。「ホントにこれはフィリピン行きの飛行機なのか?」とさえ思ったことがあります。いったい何がどうなったのか?と、その時は思いました。

 

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フィリピンにはそもそもパラワンやボラカイなどの観光地があり、観光目的で来る人がいてもおかしくないのですが、20年前はほとんど聞いたことなかったです。当時は観光したとしても、それが本来の目的ではなく、しいて言えば「セブのスキューバダイビングツアー」にごく少数の人がいたかな?あと「インスタ映え」なんて言葉もなかったです。

 

表現は悪いですが、かつてこの国は日本で少しドロップアウトされた方が来る場所でしかなく、たとえばですが、六大学卒で一部上場企業に勤めるサラリーマンや官僚が、家族とこの国に来るなんてことはあり得ないことでした。ちなみに当時のフィリピンのイメージは、スモーキーマウンテン(代表的なスラム街の名前)でしかなかったのです。

 

2. 英語留学

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そもそも英語留学って何ですかね?私自身、かつてアメリカの大学に留学してましたが、それは英語が一定水準出来る前提であり、英語を勉強することを留学と言うのは、個人的には違和感があります。特に今の時代はそうです。

 

現在は別に外国に行かなくても、日本に英会話スクールはいくらでもありますよね。さらに英会話スクールに行かなくても、インターネットによるチャットでも勉強できます。SNSでカンタンに友達ができる時代ですから。私の年代からすれば羨ましいことです。昔はインターネットどころか、ワープロさえなかったですから。タイプライターですよ、昔は(-_-;)

 

ではフィリピンへの英語留学の目的とは何なんでしょうか?それについて私は興味津々だったので、先日留学生の彼に聞きました。

「英語力をつけたい」

「海外に住んでみたい」

「視野を広げたい」

の3つが一般的だそうですが、これには私の世代が思いつかない深い意味がありました。私が若い頃はフィリピン英語留学なんてなかったですから、彼の話を聞いて、現在の日本を知る意味で大変勉強になりました。

3. なぜフィリピンか?

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その留学生の彼の話では「本格的に英語を習得し、それを仕事に活かしたい」という人は、留学先としてフィリピンは選ばないそうです。では遊学なのか?と言うと、それも違うそうで、主な目的は前記の英語以外の2つだそうです。「海外に住んでみたい」と「視野を広げたい」の2つです。

 

今の若い世代は将来不安が大きいそうで、「自分たちの老後は年金はもらえないかもしれない」と思ってる人も少なからずいるそうです。たしかにそうかもしれません。日本人は「政権交代した民主党のトラウマ」からいまだに脱却できない状態ですから「自民党以外はダメ」という先入観があり、このまま官僚に支配された自民党の好き勝手やれば、いずれ「年金受給は80歳から」なんてことにもなりかねませんよね。

 

しかし「なぜフィリピン?」と聞くと、彼は「たとえば老後に生活が困窮し、どこか違う国に移住しようと思った場合、物価の高い欧米に移住できるはずがない」と答えてくれました。

 

20代前半で老後考えてんだ⁉️

 

これが社会環境の変化なんですね。今の若者はしっかりしてます。私は自慢ではありませんが、大学時代に老後のことなど考えたこともなかったし、当時の日本の首相が誰かさえ知らなかったのです。当時アメフトの練習終わってからスパゲティ屋に入り、「あのアーウーとか言う人総理大臣らしいぞ」と1人が言うと、みんな「そんなわけないじゃん」と言いました。

 

で、それを聞いたスパゲティ屋のおばちゃんに「あんた達は大学で何を勉強してんの!」と、こっぴどく叱られました。ちなみ大平正芳氏は当時日本のアメリカンフットボール協会の会長だったのです、まあ余談ですが(-_-;) 話は逸れましたが、フィリピン留学は「費用が安いから人気」と思われてるようですが、それが全てではないようです。

 

4. 退路の確保

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フィリピンには普通に暮らしていても、スリや泥棒、交通事故、病原菌など、一定の注意が必要です。但しそれはフィリピン人も含めたフィリピン在住者の話で、それは「日本人だから」というわけではありません。で、日本人が一番気をつけなければならないのは、非常に残念ですが日本人です。まあ正確には日本国籍の人ということです。

 

SNSなどを駆使し、24時間体制で鴨を狙っている日本人が、フィリピンにはたくさんいます。しかもそういうやからに限って、知識があり紳士的で、顔も効いたりするので、語学力もなく、海外在住経験もないようなおじさんが来ると、ついつい頼って大金を搾り取られます。まあお金だけで済めばいい方で・・・

 

では今フィリピンに英語留学に来てる若い人達が、もし将来フィリピンに移住または長期滞在したら、どうなるでしょう?ご心配なく!日本人のやからには、まず狙われません。それはフィリピン在住経験があって、一定の語学力があるならば、見ず知らずの日本人に依存する必要がないことを、やから自身もわかっているからです。つまりこのことだけでもアドバンテージになるということです。

 

あとは精神的にも落ち着くような気がします。若者はこれからいろんなことにチャレンジするでしょう・・・せざるを得ませんからね。フィリピン英語を習得したところで、官僚になれる人はまずいないらしいし、モルガンスタンレーメリルリンチに就職できる可能性も低いそうですね。英語堪能なフィリピンの芸能人やミスユニバースでさえ、英語はアメリカで習得したものです。たとえばクリス・アキノももちろんそうです。

 

しかし「何かにチャレンジできる」というマインドを持てるのは大きなアドバンテージになるはずです。というのは、この国で慎ましく生活するならば、家族4人程度なら月に5万円もあれば十分生きて行けることを留学生は知ることになるからです。つまり「ベストを尽くした結果、それがダメでも逃げ道はある」ということを知ることが、フィリピン留学の大きな意義になるのかもしれません。

 

5. 英語習得の成果

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もう30年以上前の昔の話ですが、かつて私が留学していたロスアンゼルスには、日本人の短期留学生がたくさん来てました。ちなみに上の画像は当時の私ですが、英語留学ではなく一般の学部だったので、けっこう勉強しました。但し当時の短期留学生は、遊びに来てただけで、ほとんどの人が英語なんて習得せずに日本へ帰りました。

 

当時は将来不安もなく、遊学が普通の時代だったから、それはそれでよかったのです。知人のアメリカ人英語教師も鼻から「日本人は英語ができない」と思ってたし、なんせ留学生自身もそう思ってましたからね。そりゃそうです。日本人同士固まって、いつも日本語を話し、辞書は英英ではなく、和英と英和の併用。あれで短期で英語話せたら天才ですよ。

 

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ではフィリピン留学してる日本人はどうなんですかね?留学生は一生懸命「SNSやブログ」はやってるようですが、日本語で書いてる時点でアウトです。あと昔の短期留学生と同じように日本人同士固まってないですか⁉️そして授業以外はいつも日本語を使い、英英辞書なんて使ってないのでは⁉️もちろん個人差はあるでしょうが、頭の中に日本語がある時点で、試験でいい点数は獲れても、英会話は難しいと思います。

 

しかもマラテやブルゴスなどマニラの歓楽街、日本人の若い男性だらけと聞きます。そしてその正体は「留学生が多い」というから驚きです。それじゃ誰にも相手されない日本人のおじさん達と変わらないでしょ⁉️はっきり言ってダサいです。恋愛したいのならば、フラれることを恐れず、一般女性にアタックすべきです。それが若者の特権であり、今やるべきことだと思います。歓楽街の女性に相手してもらうのは、もっと歳を取り、表現悪いけど、落ちぶれてからでもできますから。

 

あとせっかく英語習得で来てるのだから、日常会話レベル程度まではできるようになってもらいたいもんです。特に親御さんに留学費用出してもらった人たちは。しかし「フィリピン英語留学」の成果については謎です。業者の広告と留学生のSNSやブログでのキラキラ投稿はよく見かけますが、「どのぐらい英語が上達したか?」という成果については、全くの謎です。「このぐらい出来るようになって、こういう道が開けた」という情報や発信はないのでしょうか⁉️

 

6. 日本でがんばれ

日本人のスキルは素晴らしいです。留学生は日本へ帰国したら、何でもいいから頑張ってもらいたいです。そうすると自動的に道は開けるのです。「フィリピンにいたら楽そうだから」とか「フィリピンにいたら誰にも注意指導されないので済むから」と、安易にフィリピンに住むのは間違いです。

 

ぶっちゃけフィリピンで商売始めて成功してる日本人は、ごく一握りの人しかいません。こちらで成功してる人は、日本で何かを成し遂げた人と大手企業だけです。要は一つのことをやり遂げられない人は、場所を変えたからと言って、うまくいくはずがないということです。それだけ日本人のスキルは素晴らしく、日本で一定のスキルがつけば、フィリピンではどの分野でも一流になれるということです。

 

つまり日本人の多くの人は勘違いしているのです。「日本では三流でも、フィリピンみたいな途上国へ来れば一流だろう」と思ってる人がいかに多いか・・・。ハッキリ言いますが、それは間違いです。「日本人は無条件に偉い」なんてことはないし、現実はそれほど甘くありません。日本で三流の人はフィリピンでも三流です。

 

まとめ

では最後に、先日私がその留学生に送ったエールを述べます。けっこう辛辣ですよ。

1. 日本人とは話してはならない。遊びに行くのも、フィリピン人などの外人とだけ行動を共にせよ。とにかく日本語を使うべからず。

2. 日本に帰国するまでは、SNSやブログの投稿をやめるべし。そこで日本語使って自己主張、自己顕示したところで、英語が出来るようになるわけではない。留学したのに英語ができない方がカッコ悪いと認識すべし。

3. 日本人以外の外人とコミュニケートする際、富裕層、貧困層の両方と接し、感性の違いを感じるべし。

4. 遊びに行く時は都会と田舎の両方へ行くべし。「観光ではない」と認識し、好みは入れるべからず。遊びに行くのも勉強と思うべし。3と合わせて、社会全般を知ること。

5. 英英辞書を使うべし。英和辞書と和英辞書はけっして使うべからず。頭の中で日本語が出てきた時点で英会話はできないものと思うべし。

6. 一般の異性を口説くべし。フラれることを恐れてはならない。断られることによって「自己を正当化できなくなる」という恐れを捨てよ。

7. 期間終了したら日本へ帰るべし。たとえば「貧しい人を助けたい」というような気持ちが芽生えたとしても、日本に帰って己自身を鍛え上げてから出直すべし。ボランティアをやれば必ず称賛されるが、それで本人のスキルが上がるわけではない。称賛が欲しいならば、まずは己のスキルアップから始めよ。

8. たとえ短期であれ、この経験を必ず活かすべし。

 

の以上8点です。私は初対面の彼にきついことを言ったかもしれませんが、意外にも納得してくれました。今の若者は注意指導や指摘でパニックを起こす傾向があるので、そうなるかなと思ったのに、本当に意外でした。そして他のフィリピン英語留学をしてる人たち、これからする人たちにも、意義あるフィリピン滞在になって欲しいと願ってます。日本であれ、フィリピンであれ、これからの社会を築いていくのは若者です。がんばれ若者!!ではでは!!

 

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