そうだ!フィリピンに住もう

ダバオ Davao Dabaw byえくえく

ココナッツパイ店は生き残れるか?@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#) 今回は新しいスタイルの食べ物を紹介したいと思います。タイトルは日本の皆さんにわかりやすいよう「ココナッツパイ」にしましたが、フィリピンではココナッツのことをブコと言うので、今回の話題は「ブコパイ」です。そして今回はこのブコパイを商業的に考察してみたいと思います。

 

1. 販売の様子

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うちから最寄りのモール内に「BUKO EXPRESS」というフランチャイズ店(以下FC店)が出来ました。ちなみにフィリピンでFC店の名前は「●●EXPRESS」というのが、けっこう多いです。


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近くに行くと、ふわ〜っと甘い匂いがして、よく売れてました。まあモールで新しい店が開店すると、初めはどんな店でもお客さんは買うんですけどね。


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冷凍物を温めるのではなく、手作り感が十分伝わります。但し生地そのものは、おそらく本部から来たものと思われます。


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上の画像はお兄ちゃんが生地を捏ねている様子です。まあ「慣れた手つき」とは言えなかったです。


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そして生地を型にハメて、具材を入れます。手前に見えるイカみたいのがブコの果肉で、クリームはコンデンスミルクに何かを混ぜた物です。


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そして店内のオーブンで焼きます。オーブンはかなり高額商品でした。ご興味ある方はこちら↓をどうぞご覧ください!!

日本最大級のFC募集情報サイト【フランチャイズ比較ネット】


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上の画像がブコパイです。紙で包んでくれるのはいいのですが、紙側にチーズが全て貼り付いてました。


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これが中身です。日本やアメリカのパイよりもバターの量が少ない感じで、アッサリとした生地のパイです。ま、普通に美味しかったです。しかし私は、これがブームになるとは思えませんでした。

 

2. このFCは生き残れるか?

ブコパイはそもそもフィリピンにはあるものです。「出来たて販売」に着目したのはいいと思うのですが、ちょっとどうかなと思う点がありました。では私が気になった点を以下述べます。

 

a 具材

まず具材です。そもそもフィリピンの伝統的なブコパイは、ブコを千切りにし、クリームと混ぜた形で売ってます。しかしこのブコパイは、ブコが大きく、クリームと分離してます。日本の皆さんはなぜこれが問題か、ピンと来ないと思いますが、それはブコそのものには味がないからです。私はブコというのは、ブコサラダのように「混ぜてなんぼの物」だと思います。

 

b 大きさ

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これ1個45ペソ(100円)で、大きさは手のひらサイズです。女性ならば、これ1個で一食分になりそうな大きさは、おやつとしては少し中途半端のような気がします。同じパイ系のエンパナーダは、この半分程度の大きさで、そのぐらいがおやつとしてのベストサイズだと思うのです。私たち夫婦は食後だったので、1個買って半分にしましたが、ブコの果肉が大きいので、片側に寄ってしまい、手で割ると、うまく半分にはできませんでした。

 

c チーズが紙側に貼りつく

皆さんは「のり弁」を開けた時に、海苔がふたに全部くっていてたら、どういう気分ですか?ガッカリしませんか?私はガッカリします。で、このブコパイ、包んだ紙側に全てのチーズが貼りつきます。これはガッカリ以外の何者でもないと思うのです。

 

d インスタ映えしない

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日本でもそうですが、インスタ映えしない商品はなかなかブームにはなりにくいものですよね。まあ私のようなおじさんには関係ない話なんですが(-_-;) 元々あるブコパイはパン屋に売っていて、値段もかなり安くなっており、この形のブコパイは商業的には別物と考えるのが妥当でしょう。その新商品が見栄えがしないというのは、商業的にはどうなんだろうかと思うのです。

 

まとめ

フィリピン人は意外と味に厳しく、FC店の栄枯必衰は激しいのです。たとえば1年前はどのモールでも行列だったシュワマも、今は行列を見ることはなく、客数は激減しました。ブームに乗っかり一時的に人気になる商売が多く、そういう意味では日本と同じなのです。日本でかつてあれほどあったベルギーワッフル、今はどこへ行ったのでしょうか?そして現在人気のタピオカドリンク、来年もブームのままだと思いますか?

 

私はこのスタイルのブコパイ、美味しいことは美味しいのですが、来年はなくなってると思います。理由は上記のa~dの通りですが、それ以外には出店費用の高さもあります。フィリピンには出店場所を選ばない安いFCもありますが、このクラスのFCは「モールへの出店」が義務付けられてます。

 

出店するモールのグレードにもよりますが、出店費用は100万ペソ(約200万円)以上と高額です。郊外で100万ペソも出せば、自前の店舗を作ることも可能ですからね。さらに本部やモールへのロイヤルティもあり、FCとしてやるには一般店を上回る売り上げが必要なのです。さてこのブコパイFCは生き残れるのか?ではでは!!

 

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